L 先生のアイデアも以前と同じところで座礁することを確認。 やはり駄目だったか。 前と同じ内容の講演になりそうだが、 オーストラリアにタイトルと要旨を送っておいた。 プロジェクト ``Kibitzer" のゲラを返した。 再校の予定は不明だが、近々と言うところだろう。
明日からの週は火曜日に卒研ゼミと、 ウィーンからのゲストのセミナがあって、 新学期も近付いてきたなあ、と言う感じ。 火曜日の夜はゲストの接待に付き合う予定。 金曜日、土曜日の夜には、 某A社の天才プログラマKさんの接待を予定。
--- Silent Life of Dr. Hara, II
``The initial mystery that attends each journey is:
how could the traveller reach his starting point
in the first place."
(「全ての旅にまつわる最初の謎:
その旅人はそもそもどうやって出発点に辿りついたのか」)
ルイーズ・ボーガン(詩人)、訳文は原による。
L 先生のアイデアも以前と同じところで座礁することを確認。 やはり駄目だったか。 前と同じ内容の講演になりそうだが、 オーストラリアにタイトルと要旨を送っておいた。 プロジェクト ``Kibitzer" のゲラを返した。 再校の予定は不明だが、近々と言うところだろう。
明日からの週は火曜日に卒研ゼミと、 ウィーンからのゲストのセミナがあって、 新学期も近付いてきたなあ、と言う感じ。 火曜日の夜はゲストの接待に付き合う予定。 金曜日、土曜日の夜には、 某A社の天才プログラマKさんの接待を予定。
今日の "The Tao of Programming"(G.James/InfoBooks)。原による試訳。
あるとき、マイクロプロセッサの仕事をしているプログラマがいた。 彼は訪ねて来たメインフレームのプログラマにこう言った。 「ここで僕がどんなにうまくやってるか見て。 僕には自分自身のオペレーティング・システムとファイル保存デバイスがある。 それに、誰ともこのリソースを分けあわなくていいんだよ。 このソフトウェアは自己完結的で、使い易い。 どうして君は今の仕事を辞めて、ここで一緒に働かないんだい?」
メインフレームのプログラマはこの友人に彼のシステムについて話し始めた。 「メインフレームはデータセンタの霧の中で瞑想する古の聖人のように座っている。 そのディスク・ドライヴは機械の大海のように端から端までよこたわる。 そのソフトウェアはダイアモンドのように多面的で、 原始時代のジャングルのように入り組んでいる。
そのプログラムは一つ一つが独特で、 急流の川のようなシステムの中を動いていく。 それが、僕がそこで幸せにしている理由なんだ」
マイクロプロセッサのプログラマは、これを聞いて黙り込んだ。 しかし、この二人のプログラマはいつまでも、 友人のままでいましたとさ。
「プログラミングのタオ」 第8の書「ハードウェアとソフトウェア」、8-3章
L 先生のノートにどうやら不十分な点を発見。 問題が起こる領域をこっそり避けてしまっているので、 これでは本来の問題を解くことにはなっていない。 軽く一本論文が書けそうだな、と思っていたのだが、 やはり数学はそう甘いものではない。 夏休みの残りは、この問題を考えることになりそう。
明日からの週は月曜日と火曜日が委員会、金曜日が会議。 夏休みが本当に休みなのは学生さんだけです……。
L 先生からノートのあとに、さらなるコメントもメイルで届き、 ちょっとした結果に発展していた。 とりあえず内容は理解したので、これから細部を詰めてみて、 できればプレプリントにする予定。 昔は何を言っているのかさっぱり分からなかったのだが、 今はかなりのところまでアイデアを理解できるのは、 私も三年間で少しは成長したのだろうか。
12 月にオーストラリアの某大学と共同の研究会を開く予定で、 私も招待された。しばらく悩んだが、 こちらからも一定数参加しないと A 堀先生の顔が立たないだろうな、 と思って、最後のご奉公のつもりで承諾のメイルを書いた。 できれば最新のラフパスとフーリエ変換の話をするつもり。
プロジェクト ``Kibitzer" のゲラ読みを一応終えた。 もうちょっと誤字脱字レヴェルのチェックをして、 来週あたり送り返す予定。 沢山、訂正を入れたので、流石に少しは早く返さないと申し訳ない。
期末試験の採点は、一日で全部終了させた。 事務も夏休みに入ったことだし、 これで 19 日までは放免される。 しかし、20日には追試レポートの受け取りと採点に行かなくてはならない。 追試レポートの学生提出締切が事務の一斉休暇の前日の夕方で、 一斉休暇明け 20 日が採点報告の締切、 と言う極悪非道なスケジュールなのだ。 追試関係って昔からこうだったっけなあ。
二週間続いた第一回の MSJ-SI (日本数学会季期研究所)が終了。 私の講演はいつもの如くひどいものだったが、 まあ無事には終わったので良しとしておこう。 L 先生と議論も沢山できて、 三年前にくじけたところから、またもう少し進めるかも知れない。 Proceedings を出版するそうなので、 運が良ければそこに新しい結果を含められるかも。
大学は一週間ほど前に試験期間が終わり、夏休みに入っている。 MSJ-SI のため試験の採点を後回しにしていたので、 これから採点をしなければならない。およそ 200 枚ほど。 締切は 8 月 20 日。 卒研ゼミの学生から、夏休みの間のゼミ希望があり、 それにも応える予定。おそらく、9月から毎週くらいのペースでゼミを入れるだろう。
プロジェクト ``Kibitzer" のゲラが返ってきた。 監修者のチェックが一杯入っていて、ちょっと赤面。 でも無料で名翻訳家とプロの編集者の赤ペン指導が受けられていると思うと、 贅沢な気持ちではある。 このゲラを返すのは月末までとのことだが、 他にすることもあるので、 一週間は早く提出する予定。
今日の "The Tao of Programming"(G.James/InfoBooks)。原による試訳。
プログラムは軽く機敏であるべきだ。 そのサブルーチンは真珠の首飾りのように結びつけられていなくてはならない。 プログラムの精神と意思は首尾一貫して保たれているべきだ。 少な過ぎることも、多過ぎることもあってはならず、 不要なループも、無駄な変数も、構造の欠如も、 行き過ぎた硬直性もあってはならない。
プログラムは「最小驚きの法則」に従うべきだ。 この法則は何か?それは単に、 プログラムは常にユーザーを最も驚かせないように 反応しなくてはならない、ということだ。
プログラムは、それがいかに複雑であろうと、 単一のユニットとしてふるまうべきだ。 プログラムは外側な見せかけよりも、 その内側の論理によって導かれていなくてはならない。
もしプログラムがこれらの要求を満たしていないならば、 それは無秩序と混乱の状態にある。 これを正す唯一の方法は、そのプログラムを書き直すことである。
「プログラミングのタオ」 第4の書「コーディング」、4-1章