昨夜は遅かったので、起床は 10 時近く。 午前中は洗濯、掃除機がけなどの家事と、ファイナンス仕事。 サラリーマンは毎月税金を天引きされることに慣れているので、 (引越のせいで)一年分まとめて請求が来ると、その大きさに驚く。 朝三暮四みたいなものか。 昼食はしめじとベーコンのアーリオオーリオ。白ワインを一杯だけ。 ルイ・ジャドの 150 周年記念のシャルドネ。 午後は少し昼寝をしてから、読書など。
「世界はカーブ化している」(D.スミック著/田村源二訳/徳間書店)。 題名のわりに、そして著者の自慢話がやや鼻につくものの、面白かった。とは言え、 私自身が最初から、金融も貿易も可能な限り自由化、透明化、国際化すべきだと思っているし、 もしニュースショーのアナウンサあたりに扇動されて保護化や規制強化の方向に流れたら、 良くて貧困の拡大、悪くて世界的大惨事になるだろう、 とさえ思っているので、同じ主張を持つ本が読み易く心地良い、 という点は割引く必要がある。 もちろん、この主張については正しいかどうか、少なくとも私には、分からない。 一方で、世間は閉鎖、保護、規制の方向に向かっているように見える。 人間は、なぜあんなやつがうまいことやっているのか、という嫉妬には耐えられなくても、 皆で(正確には、自分の見える範囲の皆で、だが)貧しく窮屈になることには意外と、 耐えられるのかも知れない。 もちろん、その貧しさ、というものを TV で観る「DASH 村」 のような素敵で懐しいものだと勘違いしている節はあるが。
夕食は御飯を炊いて、清く、貧しく、美しい食卓。 住民税にショックを受けたからと言うわけでもないが、 ビジネスデイの昼を日の丸弁当とかにしようかな……、 と真剣に悩みながら、ぽりぽりと小鮎の飴炊きを食す。 収納を見ると、弁当箱というと素敵な奥さんが旦那さんに持たせそうなものしかない。 あとは重箱もあるけど……、やはりこれかな、とタッパウェアを選び出す。 白飯と梅干しと煮干し、くらいの清貧の弁当に似合いそうだ。 食後に白ワインを少しと、バウムクーヘンの最後の残り(まだあった)。 夜は、ルイス・キャロルの翻訳作業のため下読みなど。