2008年3月31日月曜日

Tao 8-4

今日の "The Tao of Programming"(G.James/InfoBooks)。原による試訳。

チャンツェへの道の途中でハードウェアがソフトウェアに出会った。 ソフトウェアが言うには、 「君は陽で僕は陰。もし僕達が一緒に旅すれば、 僕等は有名になって、でっかい金が稼げるぞ」。 そして彼等は世界を征服してやろうと一緒に出発した。

間もなく彼等はファームウェアに出会った。 彼はぼろ切れに身を包み、とげだらけの杖にもたれてよたよたと歩いていた。 ファームウェアは彼等に言った。 「道(タオ)は陰陽を越えたところにある。 タオは静かで、水面のように動かない。

それは名声を求めない。ゆえに誰も存在を知らない。 それは成功を求めない。なぜなら自身に満ち足りているから。 タオは時空を越えて在る」

ハードウェアとソフトウェアは、恥を知り、家に帰った。

「プログラミングのタオ」、第8の書「ハードウェアとソフトウェア」、8-4 章

2008年3月27日木曜日

Tao 8-2

今日の "The Tao of Programming"(G.James/InfoBooks)より。原による試訳。

ある日、マスタ・プログラマが新米プログラマの側を通りかかった。 師は新米が携帯端末でゲームに熱中しているのに気付いた。「すまないが、君。それを見せてもらえないかな」と彼は言った。

新米ははっと気付いて、機械を師に手渡した。「なるほど、このマシンには三つのレベルがあるようだな。易しい、中くらい、難しい」、と師は言った。「しかし、このようなマシンには常に、もう一つ別のレベルがあるものなのだよ。そこでは、機械は人間に勝とうともしなければ、人間に勝たせてやろうともしない」

「やってみせて下さい。偉大なる師よ」と新米は懇願した。「どうやったら、その神秘的な裏設定を見つけられるのですか?」

師はその端末を地面に落とし、足で踏んで壊した。

その刹那、新米は悟りを開いた。

「プログラミングのタオ」、第8の書「ハードウェアとソフトウェア」、8-2 章