2011年5月21日土曜日

気仙沼

昨夜は、気仙沼で小さな会社を経営されている方々の話をうかがって来た。 「これが店舗があった場所で」、 「これが事務所があったところで」、 「ここがうちの工場でした」という写真が全て、瓦礫しか写っていない。 これでもきれいになったのだそうだ。 事業計画うんぬんよりも、 あまりの状況と、まだそこから出直そうという、 しなやかさと強靭さに心打たれた。 これだけのノウハウと技術と精神力を持った人たちに、 適切かつ迅速にファイナンスできないようでは、 金融の仕組みが機能していると言えないと思う。 資本主義国として恥ずかしい。 けして、センチメンタルになって言っているのではない。 お金の正しい使い方と使われ方とその仕組みについて、 あれこれ思う夜だった。 それから、 御本人たちに面と向かっては言えないが、 苦難はほんとうに人を磨くのだな、と思った。

マンションの配水管洗浄の日だったので、 朝から水廻りの掃除。 こういうところを掃除すると気分もすっきりするので、 もう少し頻繁にしてもいいかなあ……と、 どうせしないだろうことを思ってみたり。 洗濯ものを干して、冷やしたコーラをストローで飲む。 猫は床に伸びている。もう夏だなあ。

今、これが更新された時刻は、 新宿でドキュメンタリ映画「インサイド・ジョブ」を観ていると思います。 昨夜と「対」にする意味で。