2010年12月25日土曜日

雪の別れ

9 時頃まで寝てしまった。 今日も良い天気だ。 猫に週末特別キャットフードを与え、 自分には珈琲。マグカップを持ってまた寝床に戻り、しばらく読書。 起き出して、洗濯と掃除機がけ、朝風呂。 昼食は御飯を炊いて、だしを引き、 塩鮭、ポテトサラダ、卵焼き、長葱の味噌汁、御飯。 午後はホットカーペットに猫と並んで読書。 「クリスマス・プディングの冒険」(A.クリスティ著/橋本福夫・他訳/ハヤカワ文庫) を読了。 外が暗くなってきたので、夕食の支度。 鶏肉のスープカレーを作って、ポテトサラダと。 食後にシャンパンを少々。 夜は TV で「忠臣蔵」でも観るかな……。

やはり「忠臣蔵」という物語は良く出来ていて、 どの段もそれだけで一つの舞台に出来るほど完成度が高いし、ツボをついている。 例えば、「南部坂雪の別れ」の場面など、 今まで何度観たか分からない私でも、いまだにぐっとくる。 日本人なら誰でもご存知、 浅野家元正室瑤泉院が大石内蔵助をなじるシーンだ。 内蔵助はそれを甘んじて受けて雪の南部坂を去るのだが、 置いていった巻物が実は、連判状だったことが明らかになる。 その瞬間、観客は重々承知だったことを、ようやく瑤泉院が悟るカタルシス。 嗚呼、これから死地に赴く忠臣の心底も見抜けずに、 悪し様になじってしまった瑤泉院。 もう二度とお前の顔など見たくない、 と言ったその時こそ、本当に最期の別れだったのである。 「忠臣蔵」が愛されるのは、仇討、忠義、 武士道といった概念が日本人の情感に訴えるからだ、 と説明されることが多いけれど、どの段、どの場面をとっても、 実際はもっと普遍的なところにポイントがあるように思う。 「忠臣蔵」をハリウッドに輸出してみたらどうだろう。

明日の夜は会食の予定がありますので、更新はスキップします。