2010年12月24日金曜日

「クリスマス・プディングの冒険」

8 時半くらいに起床。今日もすっきりした冬らしい良い天気だ。 いつもの朝食のあと、お弁当を詰めて出勤。 出社して午前、午後とお仕事。 祝日と日曜日の合間の金曜日だし、 クリスマスイヴだし、オフィスも閑散としているだろうなあと思いきや、 いつもより人が多いくらいだった。 昼食は持参のお弁当。塩鮭、卵焼き、ポテトサラダ、大根の漬物。 昼休みに、古本屋でクリスティの文庫本を 5 冊買った。 持って帰ってきて開いてみると、昔の文庫本は字が小さい…。 字が大きいだけの理由で新刊本や単行本にしたくなる、お年頃。 岩波文庫のワイド版だって最近急に、魅力的に見えてきた。

午後もさらっと仕事をし、さらっと退社。 外は木枯らしの吹く寒い夕べ。 夜は昨日残しておいた鶏団子の種を使ってハンバーグにしようかな、 などとあれこれ考えていたのだが、 この寒さでは鍋料理しかない、と思い直す。 そんなわけで夕食は、鶏手羽元と鶏団子、水菜、長葱で鶏の水炊き。 手製のゆずポン酢で。あとは雑炊。シャンパンを少々。

夜は編み物と、読書。 クリスマスらしいイベントとして、 「クリスマス・プディングの冒険」(A.クリスティ著/橋本福夫・他訳/ハヤカワ文庫) を読む。 歳のせいだろうか、子供の頃よりもクリスティが楽しめる。 クリスティは登場人物が類型的に過ぎる、と良く批判されるし、 私もそう思っていたのだが、それは正しくないと今は思う。 クリスティの登場人物が、ではなくて、人間が、そもそも類型的なのだ。 そして類型的な人々の間にこそ、人間心理の複雑さ、 面白さ、不気味さ、精妙さが表現されるのであって、 それはディケンズだってプルーストだって、 偉大な作家はみんな知っていた秘密なんじゃないかな。