2011年2月17日木曜日

累進課税

今日も 6 時に目を覚まして「バロックの森」を聴きつ、 プラトンを読む朝。今朝は曇り空で、なんだか温かい。 珈琲、ベーコンエッグ、いただきものの菓子パン、ヨーグルトなどの朝食のあと、 昼食のお弁当用にサンドウィッチを作る。 今日もほとんど一番乗りの出社。 しかし、一番ではなかったようで、ビルのセキュリティ解除はせずに済んだ。 昼食は持参のサンドウィッチ。 玉子、ハム&チーズ、ツナ&オニオンの三種類。 一緒にジンジャーティー。 16 時過ぎに退社し、税務署に確定申告に行って、帰宅。

帰宅してまずお風呂。湯船で、 「ポータブル文学小史」(E.ビラ=マタス著/木村榮一訳/平凡社) を読む。ちょっと落ち着いてから夕食の支度。 御飯を炊いて、だしを引き、 金目鯛の西京焼、胡瓜と玉葱とツナのサラダ、大根の皮の酢漬け、 御飯と、大根のお味噌汁。食後にチョコレートと珈琲。

確定申告の季節。 所得税は累進課税になっていて、 今のところ税率は低い方から 5、10、20、23、33、40 パーセントである。 所得税は収入から控除額を差し引いた「所得」に対して課税される、 ということは知っていても、 所得に対して上の税率をかけたものが税額だと思っている人が多いようだ。 もしそうだとすると、税率の変わり目のあたりでは、 あえて所得をちょっと減らすことで税金を一段安くできてしまう。 (だから、お金持ちは寄付などをして税金を安くするのだ、 と誤解している人までいる。) 実際は、所得の増分に各水準で変わる税率がかかっていくのである。 下はそのグラフで、横軸が所得、縦軸が税額(単位は万円)。 例えて言えば、区間毎に段々とギアチェンジで速度を上げて走っていくようなもので、 税率は速度、税額は走った距離、ということになる。 単にこれだけのことを、 税制の教科書や経済学の本では、「限界的」とか「超過累進」とかいう言葉を使って、 ものすごく難しく、分かり難く、書いてある。 理系の人には「税率の積分が税額です」と言えば済むのだが、 初歩の解析学を知らない人向けに著者たちも苦労しているのだろう。 とは言え、書いている本人が本当はちゃんと理解していないのではないか、 と思わないでもない。