2011年7月22日金曜日

恐怖の東京ミッドタウン

今日も涼しい。 朝から東京ミッドタウンへ。お仕事で某ワークショップに参加。 夕方終了。神保町で途中下車して一服。 モルトビネガーをつけてもらったフリッツをつまみながら 「天使の帰郷」(C.オコンネル著/務台夏子訳/創元推理文庫) を読む。 神保町からは徒歩で帰る。帰り道のスーパーで桃を買った。

初めて東京ミッドタウンに行ったときのこと、 正確に言えば、美術館に行くために東京ミッドタウンを通り抜けたときのことである。 私はゴージャスな美容院らしき店の前を通りかかった。 すると、ガラス張りの店の中には、 アンティークと思わしきソファが置いてあって、 そのソファの上とその前のあたりの絨毯には薔薇か蘭かの花弁が散らされており、 一匹の美しいアフガンハウンドがそのソファの上に背筋を伸ばして座って、 順番待ちをしていた。 ペット用の美容院だったのである。 君はどこもカットする必要ないんじゃないの、と思ったとき、 その犬と目があった。 「噂には聞いちょったが東京はほんのこつ、おそろしかところばい、つるかめつるかめ…… 上野はーおいらのこころーの駅だー♪」 と思ったことである。 おそらく、週一回のシャンプー&セットにでも来ていたのだろう。

東京に出てきたばかりの十八の頃、井の頭公園で、 子馬か鹿みたいな犬を大勢連れて散歩する御婦人を見たときと同じ種類の軽い衝撃であった。