2008年11月1日土曜日

Tao 2-3

今日の "The Tao of Programming"(G.James/InfoBooks)。原による試訳。

とても大きなコンピュータ会社のプログラマがソフトウェアのカンファレンスに行き、 帰ってきてマネージャのところに報告にきてこう言った。 「他のコンピュータ会社で働いている、あの類のプログラマたちは何です? 行儀が悪くて、身なりに気を使わないあいつらです。 髪は長く伸ばしっぱなしだし、着ている服と言ったらよれよれの古着。 やつらは我々の接待用の特別室を滅茶滅茶にしたし、 私の発表の間ずっと騒がしくて邪魔でした」。

マネージャはこう答えた。 「君をあのカンファレンスに行かせるべきじゃなかったな。 あのプログラマたちは物理的世界を越えたところに住んでいるのだよ。 彼等は人生を馬鹿馬鹿しい偶然の結果だと考えていて、 限度を知らずやって来ちゃ去って行くのさ。 何を気にすることもなく、プログラムのためだけに生きている。 彼等が社交の決まりごとなんかにわずらわされるもんか。

彼等はタオとともに生きているんだから。」

「プログラミングのタオ」 第2の書「古の師たち」、2-3章