2011年4月6日水曜日

無人島の一冊

今日は確かに「古楽の楽しみ」を聞いたはず。 ニュースを聴いたあと、7 時半くらいに起床。 いつもの朝食のあと、ちょっとゆっくりしてから出勤。 今日は週の中日でお弁当はなし。 昼食は近所のカレーライスのチェーン店にて、茄子カレー。 午後はちょっとしたスクリプトを書いたりして、夕方退社。 今日はもうすっかり春だ。桜も満開宣言が出たらしい。 スーパーで買い物をして帰宅。

帰宅してまずお風呂に入ってから夕食の支度。 三割引きで買った金目鯛を煮付けにする。 煮魚の最大のポイントは霜降りをすることだが、 普通は面倒でなかなかできないものだ。 今日はちゃんと霜降りしました。 並行してアスパラガスのおひたしも作る。 おひたしを前菜にヱビスビールを始め、 次はメインの金目鯛。うまい。 煮付けもおひたしも上出来だ。 自分で作って自分で食べる料理は手抜きしがちだけれど、 ちょっとした手間を惜しまないことが重要だな。 その間に御飯を炊き、炊き立て御飯と、蕪の甘酢漬け、大根と油揚げのお味噌汁。

モンテーニュの「エセー」の翻訳は色々あるのだけれど、 とにかく長いので、どれも数冊の分冊になっている。 例えば岩波文庫は全六巻だし、 現在翻訳が進行中の白水社版では全七巻が予定されている。 もし「エセー」が一冊にまとまっていたら、 寝床の読書のお供として、また旅行のときにスーツケースの中へ、 などと夢はふくらむ。 座右の一冊は何か、無人島に持っていく一冊は何か、 と訊かれたときには最も気の効いた答の一つにもなるだろう。 そして実際、それは日本人にアクセスしやすい英語訳で存在する。 Penguin Classics の M.A.Screech 訳 "The Complete Essays" だ。 ただし、京極夏彦のノベルスなんて目じゃない、およそ 1300 ページのぶ厚さ。 電子書籍にすればいいじゃん、ということになるのだろうが、 そうすると「無人島の一冊」とか「座右の一冊」という概念はナンセンスになるわけで、 私のような古いタイプの人間には何か寂しいような気さえするのですよ。