2009年12月29日火曜日

2009 年のまとめ

9 時起床。珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 天気はまあまあ。午前中は今年一年を振り返ったり、 お風呂に入ったりしているうちに昼。 昼食は冷蔵庫の残り物で適当に石垣島ラー油鍋。 残った白菜の根本のあたりで、白菜の浅漬も仕込んでおく。 これが今年最後の料理。昼食のあとしばらく昼寝。 そのあとガスレンジとオーヴンの掃除、年末年始用の買い出し。 夕食のための惣菜と、日清のUFOも買ってきた。 食通の友人に知られると絶交されそうなので秘密だが、 私は日清のカップヌードルとUFOが好きだ。 ついでに言えば、カルビーのポテトチップスも好きだ。 一年に数回しか食べないが、買ってあるとその日は少し、うきうきするくらい。 明日、明後日は更新をお休みし、次回の更新は来年の一月一日の夜です。

今年のまとめと反省。
大学を辞職して、東京に引っ越し、某ソフトウェア会社に転職、 と転回したので、前半はほぼその手間だけで過ぎた。 辞職の理由については多くの人に訊かれて、その度に適当に答えていたのだが、 実際のところは「そう予定していたから」。 本当はもう少し続けるつもりだったが、去年あたりにお誘いがあったので、 予定を数年早めることにしたのである。 どれだけ生きられるかは分からないので、予定が遅れるのは困るが早まるのは望ましい。 会社の仕事はようやく社内の様子が分かってきたくらいで、 他の人のお邪魔になりつつ訓練中、と言ったところ。 プログラミングとソフトウェア科学と応用について学ぶこと、 現実世界への数学の応用を会社でしか出来ない規模で手がけることが転職後の目標なので、 前者については今年始めたところ、後者については来年以降の課題。

その他には自分で何をしたわけでもなかったのだが、 昨年までのことが結実したり、棚牡丹式に果実を分けてもらったりで、 けっこう成果があった。 数学面で最大の成果は、およそ十年間、個人的な懸案だった、 新古典不等式の最良定数についての Lyons 予想が解決し、 論文も投稿することができたこと。 これは本質的に私が解決したわけではなくて、 長い間この予想について宣伝していたら、ついに解く人が現れ、 私も共同研究者にしてもらえることになったのである。 教訓としては、「自分が解けない問題を解く方法として、宣伝という手もある」
嬉しかった仕事としては、 初めての文芸作品の翻訳が出版されたこと。 「モーフィー時計の午前零時」(G.ウルフ他著/若島正編/国書刊行会) に所収の短編「マスター・ヤコブソン」(T.クラッベ著)。 編集者の熱烈な赤ペン指導のおかげで、 自分の力量を遥かに越えた出来だと自負している。 他には、ルイス・キャロル全集の出版を計画されている出版社の依頼で、 政治と数学関連のパンフレットからいくつかと、 「枕頭問題集」の本文を翻訳し初稿を提出した。 本当にいつか出版されるのか怪しいものの、 膨大なパンフレット集に止むを得ず目を通したことで、 キャロルに対する理解が深まるという良い副作用があった。 また面白い話があればいいのだがなあ……
不景気だったものの、個人的にはそれほど損失もなく、 ファイナンス面では平穏な一年だった。 おかげで奨学金の返済手続きもできたし、 授業料免除の御礼に母校の大学基金に寄付もできて、すっきりした。 母校の大学基金は 2020 年までに二千億円を目標に資金を集め、 以降はその運用益を奨学金、研究費、設備費に投資する計画だそうだ。 私としては、自分が健康で生活に今の程度の余裕がある限り、 基金への寄付を来年からも継続するつもり。 私の側の目標は、 2020 年までのトータルで基金総額の一万分の一以上を寄付する、としておこう。

賢人ソロスがクロイソス王に語ったように、 「さればクロイソス王よ、人間の生涯はすべてこれ偶然なのでございます」。 来年も今年のように、幸運にもつつがなく暮らせたらいいな、と思います。

2009年12月28日月曜日

クロイソス王の悟り

9 時起床。 珈琲だけの朝食。 「愚者の黄金」(G.テット著/平尾光司監訳・土方奈美訳/日本経済新聞社) を読んだり、 お風呂に入って湯船で 「自然科学における数学的方法」(G.ポーヤ著/細川尋史訳/シュプリンガー・ジャパン) を読んだり。 アルキメデスは偉大だなあ、とか思っているうちに昼。 昼食は王将餃子とシャンパンを一杯。 昼間から飲んで眠くなり、ちょっと寝床に横になろうかな、と思ったら、 また 3 時間近く寝てしまった。 これではいかん、と換気扇の掃除をする。 最近の洗剤は優秀だが、それでもけっこう大変だった。 夕食は、キムチ肉豆腐。ヱビスビール。 肉豆腐のあとのだしで雑炊。

「歴史 (上)」(ヘロドトス著/松平千秋訳/岩波文庫) の最初のあたりに、賢人ソロン、クロイソス王、キュロス王の有名な話が出てくる。 確か、N.N.タレブの「まぐれ」にも象徴的に紹介されていた。 クロイソス王が権勢の頂点にあって世界中の富を手中にしていたときに、 賢人ソロンを招いて、世界一幸福なのは誰だと思うか? と尋ねる話だ。 もちろん、自分が世界一仕合せな人間だと思っての質問である。 ソロンが彼の名前を一番目にも二番目にも挙げないのに苛立ち、 この王こそは幸福だと思わないのか、と訊く。 ソロンは、人間の一生およそ七十年、 二万六千二百五十日に同じ日は一日たりともないこと、 未来のことは何も分からないこと、そして、 幸福とは何であるか、幸福と幸運はどう違うかを語る。 王はソロンを馬鹿者だと思って追い返す。 しかし、このずっと後にクロイソスはペルシアを攻めて逆に捕えられ、 キュロス王に薪の上に縛りつけられて火をつけられたところで、 ソロンの言葉の意味を悟る、という話である。 歴史の父、とも呼ばれるヘロドトスだが、 今の歴史の本とは違って、 こんな説話や真偽の怪しい伝説が豊富に含まれていて面白い。

2009年12月27日日曜日

ニュートン林檎、メンデル葡萄、平瀬銀杏

9 時過ぎに起床。 洗濯機をしかけて、珈琲だけの朝食。 洗濯物を干し、メイル仕事をちょっとして、 そのあと Gmail のフルバックアップを始め、 あれこれのバックアップ作業。お風呂に入って、湯船で読書。 「自然科学における数学的方法」(G.ポーヤ著/細川尋史訳/シュプリンガー・ジャパン) を読む。 最近、読み差している数学系の軽い本が増えてきたので、 湯船での読書で少しずつ消化していくつもり。 昼食は娼婦風のスパゲティ。

午後は食後の運動のため、 小石川植物園こと、東京大学大学院理学系研究科附属植物園へ散歩。 近所なのに今まで一度も行ったことがなかった。 何となく、ちっちゃな畑で細々と薬草を育てているようなイメージだったのだが、 実際は、広大な敷地にある大庭園だった。 人もほとんどいない冬の植物園をしばらく散策。 途中に、ニュートンの家の庭から持ってきて接木したという林檎の木があった。 何かすごいことが閃くとか、御利益があるかも知れないなあ、 と思って挨拶をしておく。 そのすぐ隣りには、 遺伝研究の祖メンデルがまさにそれで実験をしたという葡萄の木もあった。 その他に科学史記念的なものと言えば、精子発見の銀杏とソテツがある。 銀杏やソテツが精子で受精するのは今では常識だが、 これは明治 29 年のこと平瀬作五郎が発見したもので、当時は衝撃的発見だったそうだ。 ちなみに Wikipedia の 平瀬作五郎の項目 に、ちょっといい話が出ている。 冬なので、花が咲いているのは少しだったし、 日曜日のため温室や博物館が開いていなかったのは残念だったが、 冬の植物園もなかなか風情があるものだ。

夕食はピェンロー。胡麻油の代わりに、石垣島ラー油を使ってみたら、 またちょっと違った雰囲気があっていい感じ。 あとはもちろん、雑炊。シャンパンを一杯だけ。 「鑢 — 名探偵ゲスリン登場」(P.マクドナルド著/吉田誠一訳/創元推理文庫) 読了。 高校生くらいのときに読んだはずだが、 こんなに軽快な印象だったろうか。 とりあえず、冬休みの暇つぶしにはもってこいの佳作だった。 次に読むものと、今読んでいる途中なのは、 「歴史 (上)」(ヘロドトス著/松平千秋訳/岩波文庫)と、 「愚者の黄金」(G.テット著/平尾光司監訳・土方奈美訳/日本経済新聞社)。 ちなみに、冬休みの読書のテーマは、 P.マクドナルド、歴史、金融破綻。

2009年12月26日土曜日

静力学

8 時起床。いつも通り、10 時間は寝た。 今日は曇り空。 珈琲、トースト、苺ジャムの朝食を寝台にて。 しばらくして起き出して、朝風呂に入る。 湯船で、 「マネーの進化史」(N.ファーガソン著/仙名紀訳/早川書房) を読む。読了。 掃除機がけなどの家事をしてから、 昼食は、王将の餃子を焼いて、シャンパン一杯と一緒に。 寝床で、 「鑢 — 名探偵ゲスリン登場」(P.マクドナルド著/吉田誠一訳/創元推理文庫) を読んでいる内に、ちょっぴり眠ってしまった。二時間ほど。 夕食は、御飯を炊いて、豚肉の生姜焼き、豆腐と長葱の味噌汁、白菜漬物。 お風呂に入って、湯船で 「自然科学における数学的方法」(G.ポーヤ著/細川尋史訳/シュプリンガー・ジャパン) を読む。

天文学の次は静力学の章。 私は中学高校時代、静力学があやしげだと思っていた。 例えば、テーブルの上に本がある。 本には下に引っぱる力、すなわち重力が働いている。 しかし、(不思議なことに?)本は動かない。 なぜなら、その重力と同じ大きさで方向が正反対の「抗力」 がテーブルから本に働いているからなのだ、と言う。 何だかあやしげな説明じゃないだろうか。 一体何故、重力を正確に打ち消す力が生まれて働くのか。 ひもの先におもりを付けてこれを振り回す。 そのおもりには、外に向かって飛んで行こうとする「遠心力」が働く。 しかし、(不思議なことに?)どこか遠くに飛んでいったりしない。 それは、「遠心力」を正確に打ち消す「向心力」が働くからである。 私はこういう所が何だか、うさんくさい説明だなあ、と感じていた。 例えば、遠心力と向心力がつりあっているのなら、 おもりは何故、円運動を続けているのか。 慣性直線運動しようとするおもりの運動方向を向心力が曲げているからだと言うが、 では遠心力はどうなったのか。そもそも向心力はどこから生まれたのか? いや、もちろん、今では完全に理解してる……と思いますけどね。

2009年12月25日金曜日

グレゴリアン・チャント

7 時頃に目が覚めたはずだったが、 いつの間にか二度寝していて、9 時起床。寝坊。 今日も良い天気。珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食のあと、すぐに出勤。 グレゴリアン・チャント(シロス修道院合唱団)を聴きながら、歩いて行く。 10 時過ぎに出社。 今日も昨日に続いて、何故か朝から眠くてしようがなかったが、 なんとか、午前、午後とお仕事。 本当に身体が冬眠しようとしているのでは。 昼食は近所のカレーライス屋さんにて。 会社の公式の冬休みは来週の水曜日からだが、 私は来週休みをとることにしたので、今日が年内最後の出社日。 16 時頃から一人で大掃除をし、 17 時過ぎに早々と退社。 「餃子の王将」で生餃子を買って帰宅。

食事の前にシャンパンを一杯だけ飲んで、一服。 やれやれ、、、今年の仕事ぶりはどうだったかなあ。 夕食は、キムチ鍋にする。ヱビスビール。 鍋のあとは、雑炊。 キムチ鍋のあとの雑炊に卵を落としたのは、 特に美味しい……

2009年12月24日木曜日

A Good Day for Champagne

9 時起床。寝坊。 慌てて、珈琲、トースト、苺ジャムの朝食をとり、 炒飯を作って適当にお弁当を詰め、出勤。 10 時過ぎに何とか出社できた。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 卵と葱の炒飯、肉団子、高野豆腐、卵焼き。 昼休みに近所の本屋で、 「スープに良い日」(J.フェラリィ、L.フィッツァー著/村上佳義訳/フレックス・ファーム) を買う。 スープのみのレシピ集で、デザインがお洒落。 翻訳はされていないが、フィッツァーさんは、 "A Good Day for Salad" も書かれているようだ。 実は、スープのみのレシピ集は既に一冊持っているので、これが二冊目。

いつものように 18 時過ぎに退社。 後楽園近辺がすごい人だった。 クリスマスイヴだからと言うより、 どうやら東京ドームでのコンサートのせいらしい。 スーパーで買い物をして帰宅。 夕食は鶏と豚のシンプルな水炊き。シャンパンを一杯だけ。 あとはもちろん雑炊にした。

2009年12月23日水曜日

金のシャンパン

8 時に起床。珈琲、トースト、苺ジャムの朝食。 ジャムが林檎から苺に切り替わった。 朝風呂に入って湯船で 「マネーの進化史」(N.ファーガソン著/仙名紀訳/早川書房) を読む。面白いのだが、翻訳の質がもう一つ。 午前中の残りで、 キャロル「枕頭問題集」の初稿を見直して提出。一仕事終わり。 昼食は御飯を炊いて、長葱の味噌汁を作り、 卵御飯と、お弁当のおかずの残りあれこれ。 午後は昼寝から。軽く二時間強ほど寝てしまった。 相変わらず、いくらでも眠れる。 そのあとは、またお風呂に入ったり、読書をしたり。 夕方になってスーパーに買い出しに行き、夕食の支度。 夕食はスパゲティ・プッタネスカ(娼婦風スパゲティ)。

「枕頭問題集」の件の一仕事が終わったことを記念して、 丁度今日届いたシャンパンで一人乾杯。 こんな風に何かの記念に、とシャンパンを飲んだり、 友人にお子さんができたから、 と成人式用にワインをケースで贈ったり、 ということをしていると、 段々とワインに人生の味が加わっていくのかも知れない。

xkcd 679 に同感だなあ…… 実際、クリスマスってもう終わったんだっけ、 これからだっけ?

2009年12月22日火曜日

銅のビール

8 時半に起床。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食のあと出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は近所のタイカレー屋さんでチキンカレー。 ついでに書店で、 「マネーの進化史」(N.ファーガソン著/仙名紀訳/早川書房)の他、 冬休み中の暇つぶし読書用として、 創元推理文庫のフィリップ・マクドナルド著の三冊、 「鑢」(吉田誠一訳)、 「ライノクス殺人事件」(霜島義明訳)、 「Xに対する逮捕状」(真野明裕訳)を買って帰る。 午後は何故か、むやみに眠くてしようがなかった。 18 時に退社。

帰宅して、夕食の支度。 またしても、二色団子鍋。ヱビスビール。 ワイン屋さんには怒られそうだけど、 やはり、やれやれ今日も一日が無事終わった、 と思って、小さなグラスに入った冷たいビールを飲むときには、 何か特別な充実感と言いますか、美味しさがあると思うのですよね。 私の育ちの卑しさのせいのような気もするが、 本当の本当に正直なところ、死んで神様の前に出たときに、 「お疲れさん。どうかね、何か一杯」と言われたら、 「とりあえずビール。できればヱビスで」と言ってしまいそうだ。 金のシャンパンと、銀のシャルドネと、銅のビールと、 あなたが池に落としたのはどのお酒ですか、 と妖精に訊かれても直ちにビールです、と答えられそうだし。 やはり、ワインやシャンパンがいくら美味しくても、 飲みつけていない分、 まだ今のところの私には、人生の味が欠けているような気がするのですよ。 鍋のあとは、今日は饂飩にしてみた。これもまたよし。 夜は、「マネーの進化史」の読書など。

2009年12月21日月曜日

ヘロドトス

9 時過ぎに起床。寝坊。 珈琲、トーストの朝食のあと、適当にお弁当を詰めて出勤。 出社も遅くなって、午前中はあっと言う間に過ぎた。 昼食は持参のお弁当。豚肉団子、卵焼き、高野豆腐、梅茶漬、海苔弁当。 昼休みの散歩に神保町へ。 「歴史 (上・中・下)」(ヘロドトス著/松平千秋訳/岩波書店) を買って帰る。 歴史は昔から私の苦手分野だった。 高校時代に西洋史の授業があまりに退屈なので、 授業をサボって図書室で数学の勉強をしていて、担任に激しく叱られたことがある。 随分と品のいい学校だったので、授業をサボる生徒すら珍しかったのだ。 それはさておき、それなのに最近急に歴史に興味が出てきた。 おそらく年のせいだろう。 午後もお仕事をして、18 時過ぎに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 夕食は、鶏団子を作り、昨日の豚肉団子とあわせて、 二色団子鍋。 生姜のたっぷり入った団子の鍋はあたたまるねえ。 白ワインを一杯だけ。もちろん、後は雑炊。 鶏と豚と生姜で濃厚な良いだしがとれていたので、 御飯とあさつきだけのシンプル雑炊。でも激うま。 夜は、「枕頭問題集」の翻訳初稿をざっと見直したり。

2009年12月20日日曜日

記憶術 / 団子鍋

9 時半起床。珈琲だけの朝食。 午前中は翻訳仕事と、掃除機がけ。 昼食には月見饂飩を作った。食事のあとは、昼風呂。 湯船で、 「1冊でわかる 経済学」(P.ダスブプタ著/植田和弘、山口臨太郎、中村裕子訳/岩波書店) を読む。 そのあとは翻訳の続き。 予定より十日早く「枕頭問題集」の翻訳初稿が完成。 あと数日ざっと見返して、編集に送る予定。 明日からのお弁当用に、高野豆腐と卵焼きを作る。 次は夕食の団子鍋用の肉団子作り。 肉団子は沢山作ったので、もう一回団子鍋が出来るし、 お弁当のおかずにも流用の予定。 夕食は、団子鍋。豚肉団子、小松菜、長葱、春雨。 たれはポン酢と、マスタードと胡麻油をあわせたものとの二種類。 白ワインを一杯だけ。もちろん、後は雑炊。

ルイス・キャロルの「枕頭問題集」でちょっと面白いのは、 キャロル自身が就眠儀式として寝床で解いた問題を集めたものなので、 具体的な計算まで暗算で行なっているところだ。 例えば、角度を求める問題では、その三角関数の値が得られたら、 普通はそれで終わりだろう。 しかし、キャロルは暗算で実際の角度の近似値まで求めてしまう。 そのためには、ある程度、逆三角関数の値を知っている必要がある。 キャロルは自分で考案した自慢の「記憶術」で、 そういった種々の数表を暗記していたのである。 彼は言葉遊びや、記憶術や、簡単なパズルなど、 色々と(どれもさして重要でない)仕事をあれこれ残しているが、 それらはキャロルの中で有機的に結びついていたのであろう。

さて、いよいよクリスマス週間。 と言っても、何のイベントがあるでもないので、 単に水曜日が休みなのがちょっと嬉しい普通の日々。

2009年12月19日土曜日

回復日

9 時起床。 珈琲とチョコレートの朝食。 気温は低いが、良い天気。 洗濯機に洗濯を任せつつ、出張中の清算とか、 ファイナンス仕事と、家事のあれこれ。 ちょっと風邪っぽいような気がする。 昼食は、白菜と唐辛子の味噌煮込み饂飩。 いただきものの石垣島ラー油を少し入れてみると、 無国籍風の味噌煮込み饂飩になった。 風味が上がっていい感じ。 さらにお風呂に入って、身体を温め、昼寝をする。 3 時間も熟睡してしまった。出張の疲れから回復。 夕食の支度の時間まで、「枕頭問題集」の翻訳の内職。 内職と言っても、事実上ボランティアだし、世に出ない可能性も高いのだが。 今日も快調に進み、あと残すは 3 題のみ。 年内に片付ける、という目標はもう達成したも同然。 夕食は、ついに最後の、アメリカ式チャプスイ。 今度作るときには、量に気をつけよう。せめて小鍋に一杯くらいに。 昨夜は忘年会で飲み過ぎたので、今日はアルコール抜き。 夜は読書など。 「所有せざる人々」(A.K.ル=グィン著/佐藤高子訳/ハヤカワ文庫)、 「1冊で分かる 経済学」(P.ダスグプタ著/植田和弘、山口臨太郎、中村裕子訳/岩波書店)。 たまたま、だが、この 2 冊は似ている。

2009年12月18日金曜日

帰京

8 時起床。市電で愛媛大学へ。 今日は研究会の最終日で、12 時半に全予定終了。 市電、リムジンバスを乗り継いで松山空港へ。 松山は空港が近くて便利だ。 狭い範囲に、道後温泉もあるし、松山城もあるし、 市電もあるし、坊ちゃんだし、坂の上の雲だし、 観光には便利なところだったようだ。 ほとんど利用しなかったけれど。

松山から羽田へ、羽田から電車を乗り継いで帰宅。 猫がいつもよりやや、なついていた。 少なくとも、玄関前の廊下まで顔を出しには来た。 思ったよりも遅くなってしまって、 社の午後の用事は欠席。 しかし、夜の忘年会には出席することにした。 九段下のホテルに向かい、公式忘年会に参加。 21 時頃、お開き。

2009年12月17日木曜日

歴史

8 時過ぎに起床。早起きに失敗。 慌てて支度をして、ホテルを出る。 午前、午後と研究会に参加。 昼食は大学の近所のラーメン屋さんにて。 夕方に終了して、ホテルに帰る。 まずお風呂に入ってから、 夕食はホテルにて。

夜は寝台で「1冊でわかる 歴史」(J.H.アーノルド著/ 新広記訳/岩波書店)を読む。 読了。 Oxford University Press の "A Very Short Introduction" には傑作が多いが、特にこの "History" は面白いし、 時々の再読に値する。

2009年12月16日水曜日

三角形

8 時起床。珈琲とチョコレートの朝食。 あれこれ準備をして、羽田へ向かう。 羽田から松山へ飛ぶ。 機内では「自然科学における数学的方法」(G.ポーヤ著/ 細川尋史訳/シュプリンガー・ジャパン) を読み始める。 最初は天文学的規模の測量についてから。 例えば、地球から太陽までの距離が月までの距離の何倍か、 古代の人はどうやって測ったか。 昼間に月が見えて、かつ、半月であるチャンスを待つ。 半月なので、太陽から月へ月から地球への角は直角で、 昼間なので太陽と月の両方が見えているから、 太陽から地球へ地球から月への角の大きさを測ることができる。 と言うことは、地球、太陽、月のなす三角形の二つの角度が分かったから、 これと同じ形の三角形を書くことができて、 辺の比として答が求まる。 面白いなあ。 空港からリムジンバスで松山駅へ。 松山駅から市電で大学最寄りの駅まで。 最後から三つの講演を聴くことができた。 今日の予定を終えて、ホテルまで歩いてチェックイン。 思った以上に寒くて、歩き出したことを後悔したが、もうしようがない。 凍え切って、ホテル着。 適当に夕食と、お風呂。

今日耳にしたところでは、 「道後温泉」がすぐ近くで、市電で簡単に行けるとのこと。 明日、早起きできたら行ってみようかなあ……。 もちろん、早起きできたら、の話なので、 可能性は非常に低いが。

2009年12月15日火曜日

人間ドック

7 時半起床。眠いし、寒い。朝食はなし。 身支度をして、人間ドック(一日コース)に出かける。 随分と立派な施設で、 検査は見たこともない効率で次々と流れ作業で行なわれていく。 スターバックスかトヨタで学んだかのような、 見事なツー・フェイズ方式あるいはカンバン方式(?)。 検査機器も新しく、相当に自動化されている。 昨年まで、行列を作ってとろとろ健康診断を受けていたのが、 悪夢だったとしか思えない。 待たされるだろうと思って持ち込んだ本も、 読む時間がほとんどなかった。 そんなわけで、あっと言う間に終わり、昼食の食事券を渡されたときは、 レストランが開くまでかなりの時間があった。 受付のソファで「1冊でわかる 歴史」(J.H.アーノルド著/新広記訳/岩波書店) を読みながら時間をつぶし、 ずいぶんと立派な中華料理のレストランで無料のランチを食べて帰る。

うーむ、東京のIT企業の健康保険ってよほどお金があるのだろうか。 そんなに景気の良い業種とも思えないのだが、 そういやけっこうな高額を健康保険費で天引きされてるよなあ……、 などと思いつつ、帰宅。 午後から出社することも可能だったが、 今日は休むつもりで連絡を済ませていたし、 早起きと採血でふらふらするので家で休むことにした。 回復のため夕方まで二時間ほど昼寝。 そのあとは夕食の時間まで、「枕頭問題集」の翻訳作業。 夕食は、冷凍してあったアメリカ式チャプスイを電子レンジで解凍、 パルメジャーノ・レッジャーノをおろして、加熱。 もともとテクスチュアというものに欠ける、 と言うよりもむしろ、テクスチュアのない料理なので、 全く元通りに復元された。一緒に赤ワインを一杯。 夜は読書とかあれこれ。

明日、明後日の更新は、接続環境によりけりです。

2009年12月14日月曜日

ラー油

9 時起床。ちょっと寝坊。曇り空で、気温も低い。 いつもの朝食のあと、出勤。午前、午後とお仕事。 昼食は会社の近所のカレーライスチェーン店にて、 ツナサラダとスープカレー。 同僚の天才プログラマから、お土産に石垣島のラー油をもらった。 これは美味しそうだ。ありがたし。 しかし何故、石垣島でラー油なのだろう。 18 時に退社。やはり今日はかなり寒い。 帰宅して、鍋焼キムチ月見饂飩を作って、夕食。 赤ワインを一杯だけ。 明日は人間ドックなので、20 時以降は何も口に出来ない。

一昨日の「枕頭問題集」よりの問題について。
答はちょっと面倒なので、具体的にどう作ればよいかだけ。 (高校生程度の代数の知識があれば、このヒントから簡単に証明できるだろう。) 三つの数を例えば、3, 4, 8 とする。 これらは確かに等差数列ではなく、その和は 3 の倍数になっている。 このうちの二つの和の二倍から残りの数を引いて 3 で割る (これは常に 3 で割り切れる。何故か?)。
((3 + 4) * 2 - 8) / 3 = 2,
((4 + 8) * 2 - 3) / 3 = 7,
((8 + 3) * 2 - 4) / 3 = 6
となるが、実際のこの三つの数は元の三つの数とどれも等しくなく、 平方の和は次のように等しい。
9 + 16 + 64 = 4 + 49 + 36 = 89.

2009年12月13日日曜日

鬼の日と鬼の目

9 時起床。 いつもの朝食。 午前中は、「枕頭問題集」の翻訳、 掃除機がけ、トイレと玄関の掃除など。 昼食はまた、アメリカ式チャプスイ。まだまだ残っている。 うーむ、やはり冷凍保存しかないか。 午後は近所に散髪に行く。 あまり読むところのない雑誌を渡されたりするので、 今日は自分で本を持っていた。 「歴史とは何か」(E.H.カー著/清水幾太郎訳/岩波新書)。 帰宅して、しばらく昼寝。 そのあとは夕方まで、 珈琲とチョコレートで、また翻訳作業。 夕食は、王将の生餃子で水餃子。あとは雑炊。 やはり焼き餃子用の生餃子では、水餃子にはならない。 皮が簡単に破けてしまって、せっかく閉じ込めてあるスープが外に出てしまう。 しかし逆に、そのおかげで、食べたあとに美味しい雑炊が作れる。 日曜はアルコールを摂らない習慣なのだが、つい白ワインを一杯だけ。

明日からの週は、人間ドックと松山出張があるので、 気付いたら来週になっていてクリスマス週間。 その翌週はもう年末年始だ。早いなあ。 ちなみに、今日が「正月事始め」らしいですね。 お正月の準備あれこれを始める日、なのだとか。 Wikipedia によれば、昔の人はこの日にお正月に必要な木(お雑煮を炊く薪など) を山に採りに行ったらしい。 江戸時代の宣明暦では 12 月 13 日の二十七宿は常に「鬼」であり、 鬼の日は婚礼以外の全てに吉、とされるからだ、と書かれていた。 鬼の日なのに何故、「吉」なのかは謎。 また、広辞苑によれば、12 月 8 日、上方では 13 日に、 正月の準備を始めることを「御事始(おことはじめ)」 と言い、 江戸時代にはこの日に目籠を軒にかかげる習俗があったらしい。

私が想像するに、これは鬼の日だからだろう。 鬼が籠目を数えて目を離せなくなるので、 目籠や、六芒星、五芒星の類は魔除けになる、とされているのだったと思う。 「九字を切る」の類もこれであって、直線の交点である「目」を沢山作るのである。 もう一つ説得力を感じないのだが、 西洋でも東洋でも鬼や悪魔は何故か、「目」を数えたり、 「線」を視線で辿ったりするものだと考えられている。 それくらい人間は「視線」というものを恐れる、 言い換えれば、 昔から鬼や悪魔の正体は「他人の視線」だと人々は心の奥底では気付いていた、 ということの反映かも知れない。

2009年12月12日土曜日

好調の土曜日

昨夜、チョムスキーの「メディア・コントロール」を読んだあと、 オバマ大統領のノーベル賞受賞講演について考えたりして遅くなったわりには、 早起き。 アメリカはわざわざ遠くアフガニスタンまで、何をしに行っているのだろうなあ。 8 時起床。 寝床でしばらく読書をしてから起床。 珈琲、トースト、林檎ジャムのいつもの朝食。 曇り空だが午後からは天気が良くなるらしいので、 洗濯をする。 午前中は「枕頭問題集」の翻訳作業。 思いがけず、けっこう進んだので、朝風呂に入る。 昼食は、またアメリカ式チャプスイ。赤ワインを一杯だけ。 食後に昼寝。少し横になるだけのつもりだったのだが、 二時間くらい寝てしまった。 珈琲を飲んで目を覚ましてから、 また少し翻訳作業。 夕方までに意外なくらいに進んだので、今日はここまでにしておく。 一日に二回アメリカ式チャプスイを食べるのはやや辛いので、 夕食はキムチ炒飯と、王将の餃子、大根の皮の漬物。 食後に珈琲。 夜は特にすることもなく、のんびり読書など。

「枕頭問題集」より、ちょっと面白い代数の問題。
もし、3 つの数が等差数列になっていなくて、 かつ、それらの和が 3 の倍数ならば、 それらの平方の和がまた別の 3 つの数の平方の和に書き直せて、 しかも、その 3 つの数は最初の 3 つの数と一つも同じでない。 これを証明せよ。

2009年12月11日金曜日

ミスター・マーケット

9 時起床。ちょっと寝坊。 いつもの朝食。適当にお弁当を詰めて出勤。 午前中は、 昨日あった今四半期の決算報告と財務諸表を、 会社のホームページからダウンロードして読む。 私は一被雇用者に過ぎないとは言え、 自分の勤めている会社の経営状態が気にならないはずはない。 ちなみに、今日の株価をチェックしてみると、ストップ安の大暴落。 昨日と今日とで、そんなに株価が下がるような変化は何一つないと思うのだが、 ミスター・マーケットのふるまいは良く分からないものだ。 私も以前は、 インサイダー情報を持っていると簡単に株の売買で儲けられるんだろうな、 と思っていた(もちろん、違法だが)。 しかし、どうやらそうではないらしい。

昼食は持参のお弁当。 茹で卵、高野豆腐、蓮根のきんぴら、白菜の漬物の海苔弁当。 午後もお仕事。 今日は 19 時半から社内恒例の宴会企画があったので、 その時刻まで仕事をしているふり。 ビル一階のスペースで、ギネスの缶ビール片手に、 ちょっとクリスマスっぽいメニュを少し食べ、身体を温めてから帰る。 どうも、我が家のアメリカ式チャプスイとそっくりな料理があったが、 それならそうと一言、言っておいてくれれば、 5 人分くらい家から持参したのに。 外は冷たい雨。風も強い。 一度温めた身体もまた冷え切って、帰宅。 さて、お風呂に入ろう……

2009年12月10日木曜日

チョムスキー

8 時過ぎに起床。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 卵と長葱の炒飯を作り、 蓮根のきんぴら、高野豆腐、生姜焼き、白菜の漬物とお弁当に詰めて、出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 昼休憩の散歩に近所の新刊書店まで行き、 「メディア・コントロール」(N.チョムスキー著/鈴木主税訳/集英社新書) などを買って社に戻る。何故か、チョムスキー週間。 次に亡くなる 20 世紀の超有名人はノーム・チョムスキーだと私は予想しているのだが、 レヴィ=ストロースみたいに百まで生きないとも限らない。 18 時に退社。 帰宅して、翻訳作業を少しだけしてから、 夕食はまたアメリカ式チャプスイ。赤ワインを一杯だけ。 いよいよ本格的になってきた。 あれだけ食べたのに、また元通り鍋一杯になっているのは何故。 食べても食べても減らない不思議な料理だ。

2009年12月9日水曜日

アメリカ式チャプスイ

9 時起床。 今日は曇り空。午前、午後とお仕事。 昼食は近所の中華料理屋さんにて、レバニラ定食。 18 時過ぎに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 「枕頭問題集」から翻訳を一つしてから、夕食の支度。 アメリカ風チャプスイのつもりのものに、 挽肉とラグーを追加して、 しばらく煮返し、さらにチーズを追加してまた煮る。 これで、かなりアメリカ式チャプスイに近付いたと思われる。 鍋底もいい感じに「パリパリ」してきた。 明日か明後日くらいには、ミッチ・バーガーが泣いて喜ぶ本式になっているだろう。 勘所は分かったので、もういつでも作れそう。 美味しいことは美味しいのだが、 あまりにカロリーが高そう、かつ身体に悪そうな、 いかにも B 級映画オタクのユダヤ系ニューヨーカーが好みそうな料理だ。 多分、これにポテトチップスを砕いてかければ完璧。 しかし、小説の記述をリアルに再現するため、 このアメリカ風チャプスイをル・クルーゼの大鍋一杯分作ってしまったので、 これからこれを全部一人で食べなくてはならない。 来週に人間ドックを迎えたこの時期、タイミングは最悪だった。 とは言え、小説に対する理解が深まったので、 良しとしておこう。 お風呂に入って、 湯船で「チョムスキー For Beginners」(D.コグズウェル著/P.ゴードン画/ 佐藤雅彦訳/現代書館)を読む。

2009年12月8日火曜日

ラグー

8 時半起床。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 今日も良い天気だ。 昨日とほとんど同じ内容のお弁当を詰めて出勤。 10 時くらいに出社。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 生姜焼き、卵焼き、高野豆腐、蓮根のきんぴら、大根の皮と茎の漬物(自家製)、 梅干し。 18 時に退社。 今日の帰りは昨日ほどは寒くない。

スーパーで食材などを買って帰宅。 アメリカ風チャプスイなるものを想像で作ってみる。 「秘伝の材料」の中に、 「ラグーパスタソースの大瓶」というものがあったのだが、 これは何なのか、スーパーでしばらく悩んだ。 普通はパスタの煮込み料理のソースは何でもラグーと言うと思うのだが、 私の経験によれば、時にアメリカ人やイギリス人は、 ダブルチェダーチーズソースの俗悪な市販品のことを「ラグー」 と言うものだ。 後者の可能性はかなり高かったのだが、安全策で前者にしてしまった。 そして、それが原因なのだろうか、 出来上がったものは残念ながら、 ただの美味しそうなトマトソース味のパスタ (と鍋の下の方に薄めたパスタソースのようなスープ状のもの)だった。 美味しく食べられたものの、 これはアメリカ風チャプスイではない、と思う。 食べたことも見たこともない料理を作るのは難しい。 しかし、鍋に一杯作ってしまったので、 少なくともあと、3、4回は食べざるを得ない。

2009年12月7日月曜日

北風

9 時起床。寝坊。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 お弁当を適当に詰めて出勤。 10 時半くらいの出社になってしまった。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 生姜焼き、卵焼き、高野豆腐、蓮根のきんぴら、白菜の漬物(自家製)。 昼休憩の散歩に神保町へ。 本屋で、「歴史とは何か」(E.H.カー著/清水幾太郎訳/岩波新書) を買って社に戻る。 18 時に退社。 今日は寒い。ようやく本格的に冬だな、と思う冷たい風の中を帰宅。 夕食は、王将の餃子と、キムチ炒飯にする。赤ワインを一杯だけ。 夜は翻訳作業など。

この前に奨学金の返済手続をしたついで、というわけでもないが、 今日、母校の大学基金に百万円の寄付をした。 在学中には何回か授業料を免除してもらったので、 その御礼のつもりで。 私の学部時代の成績は常にぎりぎり「C」(可)くらいだったから、 おそらく経済的窮状を加味してくれてのことだったと思う。 確か、語学なんか「C」も取れないで、 「平均点合格」という変なルールで切り抜けたんだったなあ。

2009年12月6日日曜日

アメリカ式チャプスイとは?

昨夜少し夜なべしたので、起床は 10 時。 珈琲だけの朝食のあと、洗濯をして、 翻訳作業を少し。 他には、たまった段ボール箱など再生紙の廃棄準備の作業など。 昼食は、肉豆腐チゲと雑炊、大根の皮と茎のお漬物。 お風呂に入って、湯船で 「ダーク・サンライズ」(D.ハンドラー著/北沢あかね訳/講談社文庫) を読み始める。 しばらく昼寝してから、午後も翻訳を少しと、読書など。 夕方から近所のスーパーに買い出し、洗濯物のとりいれ。 夕食は御飯を炊いて、 生姜焼き、漬物あれこれ、長葱の味噌汁。食後に煎茶。 生姜焼きは明日からのお弁当にも流用するが、 これだけでは足りなくなりそうなので、 卵焼きと高野豆腐の煮物と蓮根のきんぴらを作っておく。 夜も読書など。 「ビューティフルアーキテクチャ」(D.Spinellis, G.Gousios 編/ 久野禎子・久野靖訳/オライリージャパン)より、 第14章「古典再読」(P.Louridas)。

ハンドラーのミッチ・シリーズを読んでいると、 主人公の映画評論家ミッチ・バーガーが得意かつ好物の自炊料理、 「アメリカ式チャプスイ」というものが出てくる。 文脈からして、あまり趣味の良くないものらしい (「そりゃそうでしょう。違いのわかる男だもの」 「それなら、あのアメリカ風チャプスイのことはどう説明するの?」 「あれも男の一面よ」)。 私の認識によれば、チャプスイとはずばり、 「美味しくない八宝菜」のことなのだが、 どうもこの小説の文脈にしっくりこない気がして、Wikipedia に尋ねてみた。 その「チャプスイ」の項目によれば、 一般的チャプスイの説明のあと、 「これとは別に、アメリカン・チャプスイという料理がある。 刻んだタマネギやピーマンと牛挽肉を炒め、 マカロニとトマトを加えて煮込んだもので、 ごった煮料理である以外はチャプスイとの共通点はほとんどない」 という記述があった。これに違いない。 小説の中でミッチが、材料を買い出しするシーンとも一致する。 ミッチの意見では、 「大鍋にしこたま作って、何度も温め直すと、 最後にはパリパリになって本当に美味いのだ」(「ダーク・サンライズ」より)、 そうだ。 断言は出来ないが、これは上手に作れば美味しいだろう、という予感がする。 一度作ってみようかな……

2009年12月5日土曜日

塩味

10 時起床。ああ良く寝た。 と言っても、たったの 11 時間くらいだが。 珈琲だけの朝食。 午前中は翻訳作業と、掃除機がけ、玄関とトイレの掃除。 昼食は、長葱と卵の炒飯と、王将の餃子。白ワインを少しだけ。 午後はまずお風呂に入ってから、しばらく翻訳仕事。 15 時頃から小一時間、昼寝して、 そのあとは寝床でずっと読書。 「シルバー・スター」(D.ハンドラー著/北沢あかね訳/講談社文庫)、読了。 ようやく、最新作の「ダーク・サンライズ」に追い付いた。 ホーギー・シリーズほどではないものの、読んで良かったな、と最後に思えるところがいい。 ミッチ・シリーズは、舞台がコネチカット州ドーセットという富豪密度の全米一高い田舎村なのだが、こういうタイプの豊かな暮らしって、 日本ではどこにもないなあと思う。 その意味で大都会が舞台のホーギーのシリーズより、 かえって浮世離れした感じがする。

夜になって、外は大雨。 夕食の支度。ピェンロー。白菜が美味しい。 鍋のあとは、雑炊。ちょっと塩を入れ過ぎたので、やたらに美味しかった。 私の場合、今日の料理はすごく美味しいなあ、プロみたいだなあ、 と思ったら、単に塩の入れ過ぎのケースが多い。 一口めが抜群に美味しいのだが、後半に重くなってくるのでそれが分かる。 白ワインを一杯だけ。 夜はソフトウェア関係の読書など。

2009年12月4日金曜日

ハマーショルド

8 時半起床。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 今日は良い天気だ。 卵焼き、高野豆腐、自家製の白菜と大根の漬物などの海苔弁を詰めて、出勤。 今期初のコート。 午前、午後とお仕事。昼食は持参のお弁当。 18 時に一旦、退社。 夕食は、近所のベルギービール屋さんにて。 サン=フーセン・ノエルを一杯飲んで、 砂肝のコンフィ、シュークルート、 本日のパスタ(きゃべつとアンチョビのアーリオ・オーリオ)を、 「シルバー・スター」(D.ハンドラー著/北沢あかね訳/講談社文庫) を読みつつ食す。 店主に最近の景気についてインタヴュー。 食事のあと、ちょっとだけ所用のために社に戻る。 近所の「餃子の王将」で生餃子を買って、今、帰宅。 早速、湯船に湯を張り、 D.ハマーショルド著「道しるべ」(鵜飼信成訳/みすず書房) を持って、お風呂。

2009年12月3日木曜日

カミュ

9 時起床。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食をとりつつ、 消防設備点検のために待機。 10 時くらいには済んだので、お弁当を詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。 海苔弁に、高野豆腐、卵焼き、蓮根の煮物、大根と白菜の漬物。 雨の日でも昼休憩のお散歩は欠かさず。 本屋で「シーシュポスの神話」(カミュ著/清水徹訳/新潮文庫)を買って帰る。 18 時過ぎに退社。 冷たい雨の中を帰る。 身体が冷えたので、帰宅してすぐにお風呂。 少しだけ翻訳作業をして、夕食の支度。 メインはキムチ肉豆腐。赤ワインを一杯だけ。

最近、冒頭の言葉をそのままにしていましたが、久しぶりに更新。

2009年12月2日水曜日

紅葉おろし

8 時半起床。今日は良い天気だ。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食のあと出勤。 今日はお弁当はなし。 午前、午後とお仕事。 昼食は近所のカレーライスチェーン店にて。 18 時過ぎに退社。 今日は満月が綺麗だ。 帰宅して、「枕頭問題集」の翻訳を少ししてから、 夕食の支度。 鱈鍋の第三回。今日は紅葉おろしを大量に作って、水炊き風。 白ワインを一杯だけ。あとは雑炊にした。 さて、これから明日のお弁当のおかずを作らないと。

実家の妹から今年の正月は帰ってくるのか、 と連絡があった。 京都からならわりに近かったけど、東京からじゃ遠いからなあ……。

2009年12月1日火曜日

師走

8 時半に起床。 段々と朝起きるのが難しくなってきた。 きっと身体が冬眠しようとしているのではないかなあ。 珈琲、トースト、林檎ジャムの朝食。 お弁当を適当に詰めて出勤。 午前、午後とお仕事。 と言っても、日付時刻の名前のディレクトリやブランチを作るスクリプトを書いたり、 設定ファイルに手を入れたり、逃避行動が主な一日だった。 うーむ、いかん。反省。18 時過ぎに退社。 スーパーで買い物をして帰宅。 「枕頭問題集」から一題だけ訳したあと、夕食の支度。 今日は鱈のキムチ鍋。赤ワインを一杯だけ。あとは雑炊。 鍋は美味しさのあまり、つい食べ過ぎてしまうのが欠点。

もう師走か……、 早いなあ。 砂時計を見ているのと同じで、 時間は後になるほど速く過ぎるものだ。