2009年10月31日土曜日

あら煮

8 時起床。寝床でしばらく読書してから起床。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食。 洗濯、掃除機がけ、家計簿つけなど、家事三昧。 私は大体、一年に 80 万円から 100 万円近く(私費で)本を買っていたのだが、 この四月からは随分と減っている。半分とまでは行かないが、 七割くらいだろうか。読む時間があまりないこともあるが、 持っている本を読み返すことの方が多くなってきた、 ということが主な理由だろうと思っている。 食費も目に見えて減っている。 食生活はあまり変わっていないので、 これはデフレーションのせいだろう。 家事のあとは、朝風呂に入って湯船で読書。 「たまたま」(L.ムロディナウ著/田中三彦訳/ダイヤモンド社)の残り。

昼食は、パセリのオムレツと、しめじとベーコンのアーリオオーリオ。 白ワインを少し。 午後は読書したり、昼寝したりしているうちに過ぎて、夕方。 近所のスーパーで食材を買って帰る。 鯛のあらが安かったので(198 円)、夕食のメインは決定。 あら煮はかなり面倒な料理で、難易度も高いのだが、止むを得ない。 御飯を炊いて、鯛のかぶと煮(牛蒡入り)、他には里芋の胡麻味噌あえ、七味蒟蒻、 高野豆腐などの残りものと、舞茸の味噌汁。 うーむ美味しいんだけれど、ヴィジュアル的に地味過ぎ。 夜は講演の準備を少し。

2009年10月30日金曜日

弁当力 / 煮はま

8 時半起床。また少し寝坊。 今日は良い天気。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食のあと出勤。 途中で銀行に立ち寄り、京都の住民税(第3期)を納入する。 定時少し過ぎに出社。 午前、午後とお仕事。 昼食はビル一階弁当。 毎日「ビル一階弁当」じゃ身体に悪いから自分で作って持ってくるように、 と毎日愛妻弁当の天才プログラマに諭される。 とは言え、日々の弁当作りはなかなか難しいものなのだ。 日々の弁当作り、というジャンルにおいて、 つまり「弁当力」 (今、命名した)について、 男女の能力差があるのではないか、というテーマでしばらく議論する。

今日は午前中のうちに、最近とりくんでいたテストをようやく通した。 午後はその勢いを借りてちょっと難しい作業に取り組んでみたが、 やはりそう簡単ではなかった。まあいいや、来週にしよう。 と、18 時過ぎに退社して、 久しぶりに、近所のお鮨屋さんにて夕食。 鮪、小鰭、はまぐり、鯖、鯛、縞鰺、御飯抜きの卵焼きを少し。 今日は鯖とはまぐりが特に美味しかった。 地下鉄で帰る。 帰宅は 20 時過ぎ。

さて、湯船で「アルファを求める男たち」(P.L. バーンスタイン著/ 山口勝業訳/東洋経済新報社)の続きでも読もう。

2009年10月29日木曜日

40 番

8 時半起床。少し寝坊。今日は曇り空。 珈琲のみの朝食のあと出勤。 カール・ベーム指揮、ベルリン交響楽団のモーツァルト 40 番を聴きつつ、 徒歩通勤。定時に少し遅れて出社。 午前、午後とお仕事。昼食はビル一階弁当。 昼休みの散歩に神保町へ。 丁度今、「神田古本まつり」の最中なので、 古本屋の露天が沢山出て、通り抜けるのも大変。 新刊書店で、 「ジャンピング・ジェニィ」(A.バークリー著/狩野一郎訳/創元推理文庫)、 クヌースの "The Art of Programming" の第 4-0 巻を買って社に戻る。 定時に退社して、スーパーで買い物をして帰宅。

帰宅して、高野豆腐、七味蒟蒻、ヱビスビール(琥珀)で一服。 高野豆腐って美味しいな……。 御飯を炊こうかちょっと迷ったけど、夕食は娼婦風スパゲティ。 香りが食欲を刺激して、大盛りを作ってしまった。 買い置きのものでいつでも作れるし、美味しいし、最高だ。 思うに、プッタネスカって、アーリオオーリオやカルボナーラと同様、 ある意味、完成した究極のパスタ料理じゃないだろうか。

2009年10月28日水曜日

秋のモーツァルト

8 時過ぎに起床。今日も良い天気だ。 朝食は珈琲、トースト、ワインジャム。 爽やかな陽気の中を歩いて出勤。 ほぼ定時に出社。午前、午後とお仕事。昼食はビル一階弁当。 バグと言うより、設計に問題があったようで、 かなりの修復が必要そう。 ブルーになってきたところで、 コンサートに行くため定時より 30 分ほど早く退社。 お茶の水のカレー屋さんで、 つきだしのじゃが芋一つとチキンカレー(10倍)の夕食のあと、 六本木へ。

中高校の同級生で東京でお医者さんになっている方より、 自分は都合で行けなくなったから、とチケットを分けてもらったので、 夜はサントリーホールにてモーツァルトの交響曲を聴く。 38 番、39番、40番。NHK 交響楽団、A.プレヴィン指揮。 指揮者は一人で指揮台に上がれないほどのご老人で、椅子に座って指揮していたが、 それも秋らしい趣きで良かったかも知れない。 22 時近くに帰宅。

2009年10月27日火曜日

秋晴れ

8 時過ぎに起床。台風一過、雲一つない晴天。 朝食は珈琲、トースト、ワインジャム。 てきぱきと支度をして、すぐ出勤。 ほぼ定時に出社。午前、午後とお仕事。 昼食はビル一階弁当。 うーむ、何故かアッカーマン関数のテストだけが通らない、 他の再帰は問題ないのに、何故に……。 悩んでいる内に定時になったので退社。年寄りは諦めが良いのだ。 朝はジャケットを着て出たことを後悔したが、 夜は襟巻を持ってこなかったことを後悔した。 帰宅して、パテ・ド・カンパーニュの最後の残りと白ワイン少しで一服。 テリーヌの類は一度作るとしばらく生活が豊かになるなあ。 少し休んでから夕食の支度。 卵の澄まし汁だけは作ったが、あとは作り置きのものばかり。 炊き込み御飯の残り、里芋の胡麻味噌あえ、 七味蒟蒻、牛蒡のきんぴら、煮豚。 夜は講演のノート作りなど。

明日の夜はコンサートに行く予定なので、更新は遅くなります。

2009年10月26日月曜日

娼婦風

また寝坊。 今日は雨。気温も低くて、寒いくらい。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食のあと出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食は近所のタイカレー屋さんにて。 18 時過ぎに退社。 スーパーなどで買い物をして帰宅。 amazon から「アルファを求める男たち」 (P.L.バーンスタイン著/山口勝業訳/東洋経済新社) が届いていた。

夕食は、パテ・ド・カンパーニュとピクルス、 スパゲティ・アッラ・プッタネスカ(娼婦風スパゲティ)を、 面倒なので大皿に一盛りに。 赤ワインを一杯。食後に珈琲。 娼婦風ソースはまた結構な量を作ったので、残りは作り置き。 娼婦風は何故、「娼婦」風と言うのか、諸説あって定かではないらしいが、 イタリア版「夜鷹そば」なのではないかな、と私は思っている。 お風呂に入ってから、夜は講演の準備を少しの予定。

2009年10月25日日曜日

作り置きの日々 / ジェットコースター

また寝坊。 寝台でしばらく「所有せざる人々」 (アーシュラK.ル=グィン著/佐藤高子訳/ハヤカワ文庫)を読んでから起き出し、 朝食は珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャム。 amazon から「シャーロック・ホームズとお食事を ベイカー街クックブック」 (J.C.ローゼンブラット、F.H.ソネンシュミット著/ 粕谷宏紀、野呂有子監修・監訳/東京堂出版)が届いた。 朝風呂に入って、 湯船で「笑う食卓」(立石敏雄/阪急コミュニケーションズ)を読む。 昼食は、アーリオオーリオ、パテ・ド・カンパーニュ、ピクルス。 食休みに少し横になろうかな、と思ったら、 二時間以上寝てしまった。 昨夜も軽く 8 時間以上は寝たのに、どういうことだろうか。 夕食は、里芋の胡麻味噌あえ、牛蒡のきんぴら、煮豚、 七味蒟蒻、高野豆腐、新生姜の甘酢漬け、炊き込み御飯、しめじの味噌汁。 食後に煎茶。 何だか、作り置きが楽しくなってきて、 今日も自制しなければ、塩豚とか、烏賊の塩辛とか、 発酵系(?)の料理にまで進展してしまうところだった。 夜は講演の準備を始める。 まあ、とりかかっただけ、みたいなものだけど、始めることが大事。

私は出社退社のおり、某遊園地の中を通り抜けるので、 平日は毎日のようにジェットコースターを見ている。 ジェットコースターは高校で習う力学の単純な応用に過ぎない。 だから、 今さら何か新しいことを知ることはなさそうだが、最近驚いたことがある。 J.D.バロウのエッセイで知ったことには、 「ジェットコースターのループは円形ではない」のだ。 もし円だったとすると、宙返りするためには、 ジェットコースターは円の半径の 2.5 倍以上の高さからスタートする必要があり、 そうすると円の最下点を通過するときに下向きにかかる力が、 6 G を越えてしまう。 普通の人間が耐えられる重力は 4G 程度だそうだ。 (この計算では、 円の頂上で下に落ちないように上向きの力がかかることを仮定している。 興味のある方は、簡単なエネルギー保存則の例題なので計算を試みられたい)。 この問題を解決するために、ジェットコースターのループは真円ではなくて、 横より縦に長いクロソイドという形になっている。 クロソイドは道路のカーヴにも使われていて、 一定の割合でハンドルを回して逆に戻すことで丁度カーヴを曲がれる形でもある。 もし道路のカーヴが真円の一部の形をしていたら、 カーヴに入ったとたんにハンドルを急激に切り、 そのままハンドルを止めて、カーヴから出たとたんに元に戻す、 という不自然な動作をしなくてはならないだろう。

2009年10月24日土曜日

婦人画報

昨夜、少し夜更ししたので朝寝坊。 9 時半くらいまで寝てしまった。珈琲とオレンジジュースだけの朝食。 今日は曇り空で気温も低い。 しかし明日も同じ調子らしいので、洗濯をする。その一方で朝風呂。 昼食は、 コルニションとパールオニオンのピクルスの微塵切りをマヨネーズで和えたものと、 パテ・ド・カンパーニュの薄切りを、 タスマニアのマスタードを塗ったパンに挟んで、サンドウィッチにする。 白ワインを少し。食後すぐに外出して近所で髪を切る。 何故だか松雪泰子さん表紙の 「婦人画報」 を渡されたので、 髪を切ってもらっている間、熟読してしまった。 せめて、会社の連結決算に貢献するように、 「東京カレンダー」 はないんですか、くらいのことは言うべきだったか。 スーパーで食材を調達して帰宅。 ちょっと横になるつもりが、猫と並んで二時間以上寝てしまった。 相変わらず、いくらでも眠れる。 何とか目を覚まして、「数理科学」の書評の著者校正をし、 11 月の東北大での研究会の出張書類を書き、 そのあとは夕食の支度まで、読書など。 「アルゴリズムとデータ構造 基礎のツールボックス」 (K.メールホルン、P.サンダース著/浅野哲夫訳/シュプリンガー・ジャパン)。 一応は、のつもりで買ったのだが、これは良い本だった。 他に「所有せざる人々」(アーシュラK.ル=グィン著/佐藤高子訳/ハヤカワ文庫) など。

夕食は、炊き込み御飯と、しめじと舞茸の味噌汁。鶏レバ生姜煮の残り。 炊き込み御飯の具は、油揚げ、牛蒡、蒟蒻、しめじ、舞茸。 今回、私にとって画期的だったのは、炊き込み御飯に牛蒡を入れたこと。 最近、牛蒡の味の再評価の気運高まり、 今まで私の炊き込み御飯がもう一つだったのは、 牛蒡のうま味の欠けていたせいではないか、という結論に至ったのである。 炊き込み御飯を炊いている間に、 牛蒡のきんぴら、七味蒟蒻、里芋の煮ものを作った。

夕方から降り始めた雨が、夜には強くなってきた。 ル=グィンの「所有せざる人々」を読んだり、の休日の夜。

2009年10月23日金曜日

ふるさと

7 時半くらいに自然に目が覚めた。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食。 早起きしたので、冷や御飯で長葱と卵の炒飯を作り、 作り置きのものを適当に詰めてお弁当を作る。 定時に出社。午前、午後とお仕事。 昼食は持参のお弁当。18 時過ぎに退社。

夕食は近所の蕎麦屋にて。 十四代を一合だけ、秋のてんぷら、二色盛り。 てんぷらは、きす、しめじ、銀杏、薩摩芋、最後にはぜ。 熱々の天麩羅に冷たい日本酒が美味しい。 特に薩摩芋がなつかしい感じがして良かった。 食べ物の味のほとんどは思い出の味なのだな、と思う。 私は田舎の育ちなものだから、 ご近所がうっかり薩摩芋など植えちゃって、 そうしたら山のようにとれる。 薩摩芋はじゃが芋と違って料理に変化をつけるのが難しいから、 山のような薩摩芋のてんぷら、ということになったものだ。 山のように出来ると言えば、 私の家では鰯の味醂干しを山のように作っていた。 12 畳くらいのベランダ一杯に干してあったように思う。 新鮮な魚が食べられないので、止むを得なかったのだろう。 私も今は、刺身をうまいうまいと食べているが、 時々、うまい魚はこんなものじゃない、と思うことがある。

この年になって思うのだが、 食べ物がその人を作る、というのは逆の見方もあって、 今食べている味わいがその人そのものなのだね。 そう思うと、世の中の色々な御馳走や珍奇なものは、 確かに美味しいのだが、 全てが思い出という厚みを欠いているように思う。 つまり薄っぺらいのだが、 その薄さは料理の薄さではなくて、自分自身の薄さなのだ。 私が今、シャンパンを飲んで美味しいと思う味と、 子供の頃にシャンパンを飲んでこんな美味しい飲み物があるのかと思った、 と書く吉田健一が(吉田健一が子供の頃の日本を想像されたい)、 初老を迎えて飲むシャンパンの味が同じであるはずがない。 また私が飲む日本酒の味と、あなたが飲む味も、 同じ酒であれ全く違うのである。 そんなことを思いつつ、歯に染みるように日本酒を飲んだことでした。

「ふるさと」("My Hometown" 小野リサ YouTube)など口遊みつつ、遊園地を抜けて帰る。

2009年10月22日木曜日

「酒とつまみ」

8 時半起床。 珈琲、トースト、ワインジャムの朝食のあと出勤。 今日も良い秋晴れ。 午前、午後とお仕事。 昼食は近所のカレーライスチェーン店にて、キーマカレー。 18 時過ぎに退社。 帰宅して、またテリーヌとピクルスで白ワインを少し飲んで一服。 御飯を炊いて、鶏レバの生姜煮、牛蒡のきんぴら、味付け卵、煮豚、 白菜の漬物、長葱と里芋の味噌汁の夕食。

ところで、 「酒とつまみ」という雑誌をご存知だろうか。 私は昼の散歩の経路にある大型新刊書店で見かけて、初めて知った。 最新号は第 12 号で、季刊と主張しているがあくまで努力目標らしい。 非常に庶民的な酒飲みのための雑誌で、出版社によれば、 「酒飲み人生謳歌マガジン。飲兵衛だっていいじゃないか」だそうだ。 私の印象では、創刊当時の「本の雑誌」が泥酔したらこんな感じかな、と。 第 12 号の特集は、 「激痛トホホ告白集」や「山手線一周ガード下酩酊マラソン(第3回)」 など。 告白集の方は泥酔して激痛の目にあった、という、 読者の皆さん(全員この雑誌の関係者のようだが)からの報告。 掲載している広告まで気合が入っていて、 某歯科医院の広告はこうだ(病院名は伏せ字しておく)。 「Q:大酒を飲んだ翌朝、口の中がものすごく痛いんですけど? A:自業自得。飲兵衛だってやさしく診ます。○○○○歯科診療室」。 一見の価値があるかどうかは分からないが、 話の種にはなるこの雑誌「酒とつまみ」に興味を持たれた方は、 公式サイトをどうぞ。 多分、お買い求めになる必要はないと思います(笑)。

2009年10月21日水曜日

コルニション

8 時半起床。 昨夜、眠りに入るあたりのうとうと加減のときに何故か冴え冴えで、 問題をいくつか解決したため、 寝たような寝なかったような、不調な朝。 いつも冴え冴えの若者と違って、 老人は滅多に冴えているときがないので、 貴重な機会を捕まえないといけないのだ。 珈琲、トースト、ワインジャムの朝食のあと出勤。 昨日のバグは寝ているうちに解決していたので、 午前中はその作業。 昼食はビル一階弁当。 午後も次々に問題が生じたが、何とか切り抜け、好調な一日だった。 次に好調なのはきっと、2、3 週間後くらいだろう。 18 時過ぎに退社。

帰宅して、パテ・ド・カンパーニュとピクルスと白ワインで一服。 時間をかけて作った甲斐があった美味しさ。 ピクルスは市販品。コルニションって美味しいよなあ。 一息ついてから、卵と長葱のミニ炒飯を作り、 インスタントのグリーンカレー風味のヌードル入りスープ。

2009年10月20日火曜日

愛人の食卓

8 時半起床。最近、いつもに増して良く眠れるもので、 早起きできなくて困る。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食のあと出勤。 今日も良い天気で、少し暑いくらい。 午前、午後とお仕事。昼食はビル一階弁当。 謎のバグが取れず。 どうやら、私が何か肝心のことを分かっていないためと思われる。 ゼミなんかだと、 自分が本当はきちんと分かっていなかった、 ということを先生が教えてくれるのだが、 プログラミングの場合はコンピュータが教えてくれるので、 その意味では自習に向いているのかも。18 時過ぎに退社。

帰宅して、生ハムにオリーヴオイルと、ワイン少しで一服のあと、 夕食の用意。 味付け卵、煮豚、牛蒡のきんぴら、白菜の漬物、豚汁、冷や御飯。 単にまとめて作っておいたものを並べているだけだが、 何となく、まっとうな食事をしているような気になる。 一方では、こういう小皿や小鉢、しかも冷たいおかずがあれこれ並ぶような感じは、 「愛人系?」という気がしないでもない。 確か桃井かおりさんが、 あたしもぅーずいぶんと長いことさーぁ?ちまちました小鉢料理とか、 愛人系?だったんだけどぉ、 最近はもっぱら大皿料理ね。という感じのことを言っていた。 それを聞いたときにも、一人で大笑いしたものだった (ほんとに頭の良い人だね、彼女は)。 確かに日陰の女には、戻り鰹の叩きポン酢ぶっかけ盛りや、 ビーフストロガノフよりも、 ちまちました冷たい小鉢料理が良く似合う。何故だろう。 夜はアブストラクト書き。

2009年10月19日月曜日

初ジャケット

8 時半起床。ちょっと寝坊。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食。 最近、早起きが出来なくて卵料理を抜くのが普通になっている。 定時には間に合わなかったが、私の近辺では一番乗りの出社。 午前、午後とお仕事。 昼食は週始めの景気付けのため、近所のタイカレー屋さんにて。 18 時過ぎに退社。 夕方には随分と涼しい。とは言え、 今日から上にジャケットを着て出てみたものの、まだちょっと暑い。

帰宅して、鶏レバの生姜煮と赤ワイン少しで一服。 御飯を炊く間に、さらにパテ・ド・カンパーニュの味見。 タスマニアのマスタード添え。うまい。 鶏レバを入れたり、豚の背脂のダイス切りを入れたり、 と凝った甲斐があった。 かつて住んだ京都の家の近所のバーのパテに迫る味、と自画自賛。 そう言えば、今日本屋で某女性誌の京都特集を立ち読みしたら、 そのバーが「イケメン・バー」として紹介されていて、 馴染の顔を思いがけなく発見、ちょっと驚いた。 「イケメン・バー」って(笑)。 京都観光の季節だし、繁盛しそうだなあ。

さて、御飯が炊けて、 本番の夕食は、菠薐草のおひたし胡麻あえ、牛蒡のきんぴら、 白菜の漬物、御飯、豚汁。 夜は研究会のアブストラクト書きを少々の予定。

2009年10月18日日曜日

色々作る(多分、逃避)

9 時過ぎに起床。寝坊。 珈琲、オレンジジュースの朝食。 今日は良い天気。洗濯をする。 朝風呂に入って湯船で「精神分析の都」(大嶋仁/作品社)を読む。 面白いなあ……私も精神分析にかかってみたい。 取り敢えず、フロイトの「精神分析入門」を読み直そうと思った。 昼食の支度の時間。昼食は、塩鮭、豚汁、漬物、冷や御飯。 並行して、昨夜仕込んでおいたテリーヌをオーヴンで湯煎する。 一時間くらい。重しをしてさらに一日以上寝かせるので、 食べられるのは明日の夜。

食休みにしばらく昼寝。そのあと、午後はアブストラクト書き。 区切りの良いところで止めて(いや、間違いなく逃避だが)、 あとは明日からの分の料理を作る。 豚肉のブロックが余っていたので煮豚を作り、 一方で、牛蒡のきんぴらを作った。 夕食は、鶏レバのパスタ。赤ワインを少しだけ。 ついでに並行して鶏レバの生姜煮を作っておいた。 これで、菠薐草のおひたし、豚汁、パテ・ド・カンパーニュ、 煮豚、牛蒡のきんぴら、鶏レバ生姜煮の作りおきが出来たので、 次の週末まではストックで過せるだろう。

今日は色々と作ったので、プラスティック容器、 いわゆる「タッパ」が足りなくなり、 近所の庶民的スーパーに買いに行った。 一度買うと半永久的に使えるので、タッパを買うのは久しぶりだ。 冷凍と加熱に対応し、 フタの向きを変えるとフタをしたまま電子レンジにかけれられる便利ものが、 売られていた。 さすが日本製は気がきくなあ、と思いつつ値段を見ると、 どのサイズでも 4 個セットで、198 円。 一個 50 円もしない。すさまじいデフレだ。 私はあまり買い物をしないので、ピンときていなかったが、 大変なことになっているのでは。 今すぐ一万円札をじゃんじゃん刷って、市場に放出した方がいい。 これから何の値段でも、このタッパがいくつ分か考えてしまいそう。 5 千円の価値はこのタッパが百個分、とか。

2009年10月17日土曜日

おむすびと豚汁

8 時に起床。 昨夜は食べ過ぎ飲み過ぎのため、よく眠れなかった。 昼寝で取り返そう。 珈琲だけの朝食。 家計簿つけ、掃除機がけなどの家事。 曇り空で気温も低いので、洗濯は明日にまわす。 朝風呂に入って、読書。 「脱貧困の経済学」(飯田泰之・雨宮処凛/自由国民社)。読了。 後者からの 8 項目の「質問」(と言うより無茶な「要求」)と、 前者からの「回答」の間に、その説明として二人の対談が挟まっている、という形。 最初から最後まで話がもう一つ噛み合っていないところが面白かった。

昼食は三回目のラーメン。具は菠薐草、焼豚、長葱、あさつき。 食後に 2 時間ほど昼寝。 「たまたま」(L.ムロディナウ著/田中三彦訳/ダイヤモンド社)を読んだり、 11 月の研究会のアブストラクト書きの準備など。 夕方、近所のスーパーに買い出しに行く。 近くにはスノッブなスーパーと、庶民的なスーパーがある。 ここ最近の庶民的スーパーのデフレぶりはすごい。 20 年近く前には、一人の一月分の料理を一万円で作る、 というのはかなり工夫が必要で、 主婦(主夫)の腕の見せ所だったと思う。今だと楽勝だ。 何せ、これだけ食べ切るには毎日食べても一週間かかるな、 と思うくらいの量の国産里芋一袋が 298 円なのだ。 さすがにもうそろそろ、小売はもちろん、 社会全体が耐え切れなくなるんじゃないだろうか。 夕食は、豚汁とおむすび。おむすびの芯には、塩鮭の切り身を焼いて、 ほぐしたものを詰めた。豚汁は里芋多め。 しみじみ、うまい。 人生の最後の食事は、冬なら、おむすびと豚汁でもいいかもなあ。 今日はアルコール抜き。

夜はパテ・ド・カンパーニュを仕込む。 一晩置いてから、明日焼く予定。来週の夕食の前菜用。 キッシュにしようかちょっと悩んだのだが、 パートブリゼを作るのが面倒で、やはりテリーヌにした。

2009年10月16日金曜日

The Drunkard's Walk

8 時過ぎに起床。 珈琲、トースト、ワインジャムの朝食のあと出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食はビル一階弁当。 午後一で私が発表みたいなことをするミーティングがあったので、 散歩はお三時に。 近所の本屋で、「たまたま」(L.ムロディナウ著/田中三彦訳/ダイヤモンド社) を買って帰る。 このムロディナウは大変に面白い人で、 ファインマンの弟子にあたるエリート理論物理学者だったのに、 何故かハリウッドに行って、「冒険野郎マクガイバー」とか、 「スタートレック」の脚本を書いたりという変な経歴を持っていて、 しかも今でも大学で講義したり、理論物理学の論文を趣味で書く。 この本の原書タイトル通りの人生のようだ。 私の所属部署に配置されたインターンの歓迎会ということで、 夜は近所で宴会。鍋とかお鮨とか。 21 時過ぎにお開きになって、歩いて帰宅。 さて、お風呂にでも入ろう……

2009年10月15日木曜日

秋深し

8 時過ぎに起床。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食。 焼豚と卵と長葱の炒飯のお弁当を作って出勤。 定時に出社。午前、午後とお仕事。昼食は持参したお弁当。18 時過ぎに退社。 昼間は日差しも強くてけっこう暑いが、 夜にはすっかり涼しくなって、少し肌寒いくらい。 朝も寝床が冷たい。秋だなあ。 この温度差がまた、眠けを誘う。 春は暁を覚えず、ってくらいで当然眠くて、 夏も暑くて寝るしかなくて、秋もこれで眠くて、 冬だって身体が冬眠モードに入るらしくて眠い。一年中眠いのだ。 平日は無理に 8 時間程度の睡眠におさめているが、 休みの日は昼寝もあわせて 12 時間、つまり一日の半分を寝てしまう。 もし私の睡眠が 6 時間程度で済んでいたら、 いったい今までにどれだけ多くのことが成し遂げられ、 これからどれだけ多くのことが成し遂げられることか、 と自分に希望を持てるところが、嗜眠癖の唯一の利点だ。 とは言え、一日にあと 6 時間余計に私に与えられたとしても、 昼寝で消費してしまうに違いない。

帰宅してオリーヴの実の塩漬と白ワインで一服。 一休みしてから、夕食の支度。 近所のスーパーの水餃子を茹で、黒酢とポン酢。 そのあと、余ったパクチーを消費するために、 インスタントのトムヤムクン・ヌードル。 麺自体はインスタントでも生パクチーが山盛りだと、 十分に本格的で美味しい。これはいいことを発見した。

明日の夜は宴会のため、更新は遅くなります。

2009年10月14日水曜日

寺山修司とラーメン

8 時過ぎに起床。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食のあと出勤。 今日は曇り空。今日はほぼ定時に出社。午前、午後とお仕事。 昼食はビル一階弁当。昼休憩の散歩に近所の本屋で、 「笑う食卓」(立石敏雄/阪急コミュニケーションズ)を買って帰る。 雑誌 "Pen" に連載されていたエッセイ。 著者は時々原稿を書く以外は家にひきこもっている深窓の主夫で、 猫の「ヒジカタクン」と夫人のために作る日々の料理生活を書く。 夫人はバリバリ仕事人間の某雑誌編集長。 いいなあ……。私がどんな職業に向いているか、 って、絶対に主夫に向いていると思う。 職業はその性質上、色々と試すわけにはいかないのだが、 私が試してみたところでは、 数学者とプログラマには向いていなかったようだ。 向いていなくても、何とかしなけりゃいけないところが人生の難しさ、 一言で言えば、ペーソスというものだ。 次は屋台でもひいてみようかと思っているのだが、 まだ計画中の段階である。 昔から、私を養ってくれる経済力のある奥さんが見つからないものか、 と常々思っていたのだが、手をこまねいているうちに、 人生の半分以上が終わってしまった。 少年老い易く学成り難し、とはまさにこのことだろうか。 または、なんとなく考えている犬も私も草の上(山頭火)、 の境地とはこのことであろうか。 18 時過ぎに退社。

帰宅して、近所のスーパー特製の水餃子を茹で、 黒酢とポン酢で食しつつ、白ワインで一服。 少し落ち着いてから、ラーメンを作る。 具は菠薐草と長葱と焼豚と味付け卵。 冷や御飯を何とかしなければいけないので、 焼豚炒飯でも作って明日のお弁当にしようか。

ラーメンを食べていて、寺山修司を思い出す。 寺山がどこかに書いていたのだが、 ライスカレーとラーメンは日本人に似た愛され方をしているようで、 その意味が違う。 彼が言うには、ライスカレーは家庭の味であり、ラーメンは街の味である。 ライスカレーは、よく眠り、親子そろって無事であり、テレビを観る。 ラーメンは、いつも少し貧しくて、いつも少しいらいらしている。 ラーメン屋のぐらぐらと煮え立ち、もうもうと湯気をたてている、 地獄の釜のような巨大な鍋は、戦争のイメージでさえある。 そんな話だったと思う。

2009年10月13日火曜日

たんぽぽ娘

また寝坊してしまった。今日も爽やかな秋晴れ。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ソーセージエッグの朝食のあと出勤。 モーツアルトのピアノ協奏曲を聴きながら、歩いて出社。 午前、午後とお仕事。昼食はビル一階弁当。 昼休憩の散歩に、神保町へ。 新刊書店で「時の娘」(フィニィ、ヤング他著/中村融編/創元SF文庫) を買って帰る。 ロマンティック時間SF傑作選とうたってあるし、ヤングの名が書かれている以上、 当然「たんぽぽ娘」が入っていると思い込んで買った。 しかし、社に戻ってちゃんと見てみると、 「これを表題作とした短編集が、 他社から刊行の予定と聞いている。 そこで本書には未訳の作品を採ることにした」とのことだった。 「たんぽぽ娘」(R.F.ヤング作)は、 号泣めろめろラブロマンス短編の最高傑作はSF界にあり、 とその名も高い作品だが、「短編」で「SF」で「内容が超スイート」、 という三重のハンデのため、なかなか読めない。 18 時過ぎに退社。

土鍋で御飯を炊きながら、前菜にオリーヴの実と赤ワインを少し。 夕食は、焼豚丼。 味付き卵はもうちょっと半熟のはずだったのだが、 まあ仕方がない。 ついでに、焼豚を作ったときの煮汁で長葱のスープ。 「枕頭問題集」は出版社にしばらく休止宣言をし、 「数理科学」の書評は提出したので、 これから11 月上旬の研究会まで、夜は数学のつもり。 でも三日ぶりの出社で眠いので(大して働いてもないのに)、 明日から、ってことで……。

2009年10月12日月曜日

居間の幽霊

9 時起床。すっかり寝坊。良く眠れなかった。 昨夜、2 時か、3時くらいだろうか、 ふと人の声で目が覚めた。 寝室のすぐ外、居間の方で、誰かの声がしたように思う。 最初は気のせいかな、と思ったが、 またしばらくして人の声が聞こえたような気がする。 しかも、日本語ではない。男性の声で、 イントネーションからすると英語のようだが、定かでない。 一言何かつぶやいて、またしばらく何の音もせず、 気のせいかな、と思ってまた眠り始めた頃に、 何か英語で独り言をつぶやく声がする。 そんなことを続けて、浅い眠りのまま朝になったのだ。

朝、起きてすぐに、英語で独り言を言う幽霊の正体が判明した。 私が寝る前にうっかりそのキーの組み合わせを触ったか、猫が触ったかで、 コンピュータの音声アシスタントがオンになっていたのだ。 何か起こるたびにそれを英語で説明していたのである。 イギリス人の幽霊が日本までついて来ていたりしていたら面白かったのに、 残念だ。 いやあ、どうやらオックスフォードから幽霊がついて来たらしくてさ、 時々、丑三つ時(?)に "Never more..." って独り言を言いながら、 居間をうろうろするんだよねー、とか一度言ってみたい。

朝食は、珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャム。 午前中は原稿書きの仕事などをして、 昼食は稲荷鮨の最後の残りと、卵とあさつきの御澄まし。 午後は少し昼寝をして、また原稿書きの仕事。 夕方になって買い出しに行く。 最後まで迷っていたが、いい感じの豚肩ロースが安かったので、 その場で今夜のメニュを決定。 ちなみに、対抗馬だったのは「鮭とイクラ醤油漬のおむすびと、豚汁」。 帰宅して夕食の仕込みを始める。 表面を焼いて焦げ目をつけた豚肩ロースを、 醤油、味醂、砂糖、赤ワイン、生姜、大蒜、長葱の青いところで、 一時間ほど煮込んでから冷ます。一方で、 野菜くずなどを煮込んでベースにするスープを取り、 焼豚の煮汁とあわせて、調味料で味を少し調整。 具は他には、菠薐草と長葱を用意。 出来合いの中華麺を茹でて、できあがり。あっさり醤油ラーメン。 とは言え、かなり手間をかけたおかげで、美味しかった。 焼豚もできたし、味付け茹で卵も仕込めるし、 たまにはラーメンもいいですね。 昼の間に、書き物の仕事のけりをつけたので、 夜はのんびり「御馳走帖」(内田百閒/中公文庫)を読んだり。

2009年10月11日日曜日

ラテンアメリカ

9 時起床。珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食。 午前中は家事あれこれ。 朝風呂に入ってから、昼食は稲荷鮨とだし巻き卵、新生姜の漬物。 ジル・ロバンの白ワインを一杯だけ。(写真は今日の昼間更新の記事の方に)。 午後は少し昼寝をしてから、 「世界名探偵倶楽部」(P.デ・サンティス著/宮崎真紀訳/ハヤカワ文庫) を読んだり。読了。これは面白い。傑作と言ってもいい。 今さらながら、ラテンアメリカは侮れないな、と思った。 ボルヘス、ガルシア=マルケス、プイグ、のような有名人しか知らないけれど、 実は凄い作家がごろごろしているんじゃないだろうか。 作家はまだ紹介されている方だろうが、 その他の芸術分野にどんな超人がいることやら。 夕食はまた稲荷鮨と新生姜、出来合いのポテトサラダ。ジル・ロバンを一杯だけ。 「枕頭問題集」の翻訳は、「答 (Answers)」の章まで終わった。 残りの「解答(Solutions)」の章が、実質的に本体みたいなものなので、 まだまだ先は遠いが。今年中に出来れば御の字かなあ。

一種の逃避なのか、料理熱が高まって困る。 明日も、何か作ってみようかな……。

日曜の昼下がり

まあ最初にしては良く出来た方かな……。 ちなみに稲荷鮨が(大きめとは言え)巨大なんじゃなくて、 重箱が小さいんですよ。

2009年10月10日土曜日

おいなりさん

9 時起床。ああ良く寝た。 紅茶(イングリッシュブレクファスト)とトーストとワインジャムの朝食。 午前中は、洗濯などの家事。 昼食は、生ハムとオリーヴのパスタのあと、残りのグラタンを焼く。 グラタンってほとんど作ったことがなかったけれど、 簡単で必ず美味しく出来る、いい料理だな。 グラタン皿も買っとこうかな……。 食後に、お風呂に入って、まず昼寝。 ちょっと横になるくらいのつもりが、二時間ぐっすり寝てしまった。 そのあと、この週末のメインイベント、稲荷鮨作りの仕込みを始める。

稲荷鮨 20 個分の油揚げを油抜きし、味つけをする。 この時点で、相当に面倒な、かなり難易度の高い料理だな、と思った。 実際、一枚は油揚げを破ってしまって失敗。 油揚げの方は出来たので、夕方の買い出しに行く。 帰宅して、今度は酢飯を作る。 御飯はルクルーゼの鍋で硬めに炊き、一方で人参を甘く煮る。 酢飯の具は、甘く煮た人参と胡麻。 ちなみに、この「人参と胡麻」 という組み合わせは私の実家の稲荷鮨の定番。伝統の味を継いでみた(笑)。 ただ、実家では、稲荷鮨は狐の耳の形ということなのか三角に作るのが普通だったが、 今回は重箱に詰める都合上、俵型に作った。 重箱に詰めたのは、別にお出かけイベントがあるわけではなく、 単にこの大量の稲荷鮨を乗せる皿がなかったから。 そして、21 時近くなって、ようやく完了。 重箱に詰め切れなかった分を味見。 ちょっと置いた方が美味しいので、今日は味見程度で、明日が本番(?)。 新しいワインも届く予定。

夕食は、稲荷鮨を作りながら合間に食べた、 出来合いのポテトサラダとヱビスビール(琥珀)。 労働の途中のビールはうまい。 稲荷鮨完成のあと、一つ、二つと、味見。 初チャレンジにしては、まあまあ。いや、実際、なかなかいける。 今日は仕事はなしで、のんびり読書など。 「世界名探偵倶楽部」(P.デ・サンティス著/宮崎真紀訳/ハヤカワ文庫)。

土曜の昼下がり

一つめのお皿は、生ハムとオリーヴのパスタを御用意しました。

2009年10月9日金曜日

のどぐろ

8 時半起床。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ソーセージエッグの朝食の後、出勤。 台風一過、爽やかな朝。 10 時前に出勤、午前、午後とお仕事。 昼食は近所のタイカレー屋さんにて。 今日も眠かったが、まあまあ好調。 17 時半に退社して、下北沢に向かう。

18 時に待ちあわせて、下北沢の「魚真」にて、 K 大の S 君と会食。 学生の頃はこの店で良く飲んだもので、 一度、店内改装のために一ヶ月ほど休業したときには、 閉まったシャッターに貼られた張り紙に 「きんきの煮付け」と落書きして逃げたことがある。 生ビールのあと、十四代本丸など日本酒を二杯。 つぶ貝の刺身、のどぐろの煮付けなどが美味しかった。 きんきも美味しいが、のどぐろだって美味しいね。 S 君とお互い歳をとったねえ、などと、ぼやきながら、 あれこれ話す。 帰宅は 23 時半くらい。

2009年10月8日木曜日

台風一過

9 時頃に起床。かなり疲れがとれたような。 外はやや風が強いかな、という程度で、あまり台風らしくはない。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食をとりつつ、 しばらく外の様子をうかがう。 大丈夫だろうと判断して出勤、10 時頃出社。 午前、午後とお仕事。 昼食はビル一階弁当。 午後からは晴天になったし、 東京はあまり台風らしくない一日だったが、 交通機関が止まっていたせいで休んだ人が多かったようだ。 18 時過ぎに退社。 スーパーで食材を買って帰宅。

スモークサーモンと、かなりの量のパクチーで、 マリネ風のサラダを作る。 ちょっとどうかな、と予想していたのだが、意外と美味しい。 パクチーって意外に使える食材なのかも……。 前菜のサラダを食べている間に、 海老とペンネのグラタンをオーヴンで焼く。 私はグラタン皿を持っていないので、キッシュ皿で代用。 赤ワインを一杯だけ。 食後に珈琲。 夜は「枕頭問題集」の翻訳など。

明日の夜は会食の予定がありますので、更新が遅くなりますよ。

2009年10月7日水曜日

ラーメン

8 時半くらいに起床。 今日も雨。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ソーセージエッグの朝食のあと出勤。 午前、午後とお仕事。 昼食はビル一階弁当。 今日は何故か、身体がかなり疲れているようで、 舌が腫れているような感じもするし、瞼が時折、痙攣するくらい。 少し熱っぽいような気もする。 相変わらず大して仕事もしていないし、便々とした毎日なのに不思議だ。 これはきっと、低気圧のせいに違いない。 できるだけ無理をしないように、低空飛行で過し、早めに切り上げる。 17 時半くらいに退社。近所でキーマカレーを食べて、渋谷に向かう。

19 時から渋谷の映画館で 「南極料理人」 を観る。 明治通りを逆向きに歩いてしまって時間に遅れそうになり、 小雨の中を走ったりしてなおのこと疲れ、 映画が始まったときには体調はかなり悪かった。 しかし、大変にリラックスできる映画で良かった。 上映が終わったときには、ほぼ回復していたくらい。 実際、映画の中のラーメンがものすごく美味しそうだった。 堺雅人はやっぱり最初から最後まで半笑いしていた。 元気だったら、渋谷まで来たついでに骨董通りのバーにでも顔を出すのだが、 おとなしく帰る。 22 時過ぎに帰宅。 ずっと前に amazon に注文していた、 "Inequalities (A Mathematical Olympiad Approach)" (by R.B.Manfrino, et.al / Birkhauser)がようやく届いていた。 さて、 お風呂に入って、寝よう……

明日は台風が直撃しそうだが、出社できるかな。

2009年10月6日火曜日

秋雨

9 時近くに起床。 今日も雨。涼しくて良く眠れる。 10 時くらいに出勤して、午前、午後とお仕事。 昼食はビル一階弁当。 雨のため、昼休みの散歩はなし。 18 時過ぎに退社。 夕食は、肉骨茶のスープの最後の残りで、 大根を煮る。 さすがに大根はまだかなり時期が早かったか。 昨日あまりに美味しかったので、最後の最後はやはり卵雑炊にした。 食後に珈琲と小さなチーズケーキ。夜は「枕頭問題集」の翻訳など。

明日は時間があれば映画でも観に行こうと思っているので、 更新が遅れるかも知れません。

2009年10月5日月曜日

バクテーパクチートーフ、と卵雑炊

8 時半くらいに起床。 曇り空。これは雨になりそうだ。 珈琲、ソーセージエッグの朝食のあと、ゆっくり出勤。 10 時近くに出社。 午前、午後といつものようにお仕事。 昼食はビル一階弁当。 昼休みの散歩に新刊書店まで歩いて、 「ごはんにしよう。」(飯島奈美・榑谷孝子/文化出版局)を買って社に戻る。 喜怒哀楽全ての感情を半笑いだけで表現する天才俳優、堺雅人主演の 映画 「南極料理人」 に登場する料理のレシピ集。 私は変なレシピ集が好きなので、映画の方のタイトルでつい買ってしまった。 実際は非常にまっとうな、普通のレシピ集だったけれど。 「南極料理人」は東京ではもうすぐ上映終了なので、 できれば観に行きたいと思っている。18 時過ぎに退社。

スーパーで食材を買って帰宅。 夕食は、名付けて、バクテーパクチートーフ。我ながら、絶賛。 ピノ・グリを一杯。 続いて、肉骨茶(バクテー)のスープをだしに使って、卵雑炊を作る。 俺は雑炊には少々うるさいぜ、と思ったら猛烈にうまい。天才かな、私。 ああ美味しいと思える料理を自分で作れるというのは、 研鑽するに値する技術だと思うのだが、 もちろんそれは、 美味しいと感激できるものを作ろうとしてくれる人を見つけた皆さんよりは、 一段か二段、あるいはもっと下の幸福に関するお話ではある。 食後に珈琲と小さなモンブランケーキ。 夜は書評原稿の添削や、11 月講演の準備など、色々すべきことがあったのだが、 今日は朝から調子がいまひとつなので、おとなしく読書など。

2009年10月4日日曜日

パスタイム

8 時半くらいに起床。 珈琲、トースト、ワインジャムの朝食を寝台でとる。 洗濯をしてから、 午前中は雑誌「数理科学」の書評書き。初稿を完成。 もうしばらく何度か見直して、無駄なところを削ってから、提出する予定。 私は大抵の文章は、後ろを振り返らず一筆書で最後まで書いてから、 それを繰り返し添削して最終稿を作る。 添削の主な部分は、不用な文や語を削り取ることなので、 大体、分量が半分以下になる。 これは逆に、私が普通に文章を書くと随分と冗長だ、という証拠だろう。 ちなみに、この日々の blog については、 ほとんど一筆書きのまま、その無駄な冗長ぶりを記録する方針です。

昼食は、肉骨茶と、肉骨茶のスープをちょっと使って長葱の塩炒麺。 お風呂に入ってから、しばらく昼寝。 おかしなタイミングで間違い電話に起こされ、午後は体調不良。 絵を観に行くついでに食器でも買おうかと思っていたのだが、結局、自宅で便々と過す。 「クライム・マシン」(J.リッチー著/好野理恵他訳/河出文庫) を読んだり、掃除機がけをしたり。 J.リッチーは、兎に角軽く、兎に角短い。そしてオチがある。 徹底的に無駄を削いだ簡潔さを目指した、職人芸的な短編作家である。 こんなパスタイム的なミステリ短編ではなくて、 「真面目な」ものを書けば良かったのに、と思うのは、 おそらく間違った感想なのだろう。 とりあえず、リッチーでパスタイムできるのはそのおかげなのだから。 夕食はまた肉骨茶。 大量の豚スペアリブと大蒜とスパイスを煮るだけの料理なので、 一度作ると4、5回続けて食べざるを得ない。 少しは変化をつけるため、豆腐を入れて肉豆腐風にしてみた。 あとは、御飯とお漬物など。

昨日の、「枕頭問題集」 68 番の解答。 ワイン一本の原価は 100 ペンス、ワインの本数は 60 本。
初日、二日目、三日目でそれぞれセラーから取り出されたワインの本数を、 x, y, z とし、一本の原価を p として、方程式をたてる。 方程式の数は、どの日も利益が同じであったことから二つ、 二日目の夜には 11 ポンド分のワインが残っていたことから一つ、 最終的に一本あたりの利益が 6 ペンスであったことから一つ、 の合計 4 つあるので解が求められる。 二次方程式から解が二つ出てくるが、 ワインの本数が 5 の倍数でなければならないことから、 一つに定まる。

2009年10月3日土曜日

ルイス・キャロル・ワインカンパニー・ドットコム

今朝も曇り空。9 時くらいに起床。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食。 朝風呂に入ってから、 午前中は、9 月の家計簿のまとめ計算などファイナンス仕事。 昼食は、春雨と野菜のサラダ、長葱と卵の炒飯、ピノ・グリを一杯だけ。 午後はちょっと昼寝、 と思ったら、また 2 時間半くらい寝てしまった。 相変わらず、いつでもいくらでも眠れる。 夕食の支度の時間までは、キャロルの「枕頭問題集」の翻訳など。 夕方、お風呂に入ってから、夕食の支度。 春雨と野菜のサラダを前菜に食べつつ、肉骨茶を作る。 ピノ・ノワールを一杯だけ。 肉骨茶と、そのあと肉骨茶のスープを使って卵雑炊を作ってみた。 けっこう美味しい。 今までどうして思いつかなかったのだろうか。 私は常々、この世の中で一番美味しいものは「雑炊」だ、と主張しているのだが、 これからの季節はその説得力が増すというものだ。 食後に珈琲と小さなチーズケーキ。 夜も「枕頭問題集」の翻訳。 第一章の問題集のところは今日中に終わらせるつもり。

「枕頭問題集」より、ワイン屋さんの問題(第 68 番)。 実際、ルイス・キャロルこと C.L.ドジソンは学寮のワイン係をしていたそうだ。 当時のお金の数え方は、 12 ペンスで 1 シリング、20 シリングで 1 ポンド。 つまり、1 ポンドは 240 ペンスである。

5 人の友人が有限会社「ワイン・カンバニー」を経営することを合意して、各人はそれぞれ同じ価格で手に入れた同じ本数のワインを出資した。次に、一人を会計係に選び、別の一人を販売係に決めて、各ワインを原価の 10 パーセントを上乗せした値段で売ることにした。

最初の日、販売係が一本をただ飲みし、何本かを売って、その売上を会計係に渡した。

次の日、彼はただ飲みはしなかったが、一本分の利益を着服し、残りの売上を会計係に渡した。

その夜、会計係がセラーを訪れ、残っているワインを数えた。彼は「11 ポンドになるぞ」とつぶやき、セラーを出た。

三日目、販売係が一本をただ飲みし、一本分の利益を着服し、残りの売上を会計係に渡した。

この三日間でワインが全てなくなった。会社で会議を開いたところ、彼等の利益(つまり、会計係が受け取った売上額からワインの原価を差し引いたもの)は一本あたり 6 ペンスに過ぎない、という残念な結果だった。この三日間で日々の利益は等しかったが(つまり、その日に会計係が受け取った額から、その日にセラーから取り出されたワインの原価を差し引いた金額は毎日、同じだった)、もちろんこれは販売係しか知らないことである。

(1) 彼等が持ち寄ったワインは何本だったか? (2) そのワインは一本いくらだったか?

2009年10月2日金曜日

雨の週末

今日も雨。9 時くらいまで寝てしまった。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ワインジャムの朝食のあと、出勤。 10 時半くらいに出社して、午前、午後とお仕事。 昼食は近所のタイカレー屋さんにて。 18 時過ぎに退社。 丁度、TK 大の N 先生から、R 大の A 堀先生も東京にいるから来ないか、 と連絡があり、合流することにする。 東京駅まで行ってみると、 数理ファイナンス業界の面々が集まっていて、 一緒に飲みに行く。 と言っても、私以外の人はもっと前から飲み始めていたらしく、 これが三軒目という感じらしかった。 あれこれとお話を聞いて、帰宅したのは 22 時過ぎ。

2009年10月1日木曜日

モンブラン

今日はゆっくり寝坊してやるぞ、と思っていたのに、 7 時過ぎには目が覚めていた。 寝床でごろごろして、8 時頃起床。 珈琲、オレンジジュース、トースト、ソーセージエッグの朝食。 このまま出勤すると定時より前に出社してしまいそうだったので、 自宅で無駄にしばらく待ったあと出勤。 20 分ほど定時に遅れて出社。 午前、午後とお仕事。 昼食はビル一階弁当。 昼休憩の散歩のついでに、 本屋で「幸福論」(三谷隆正/岩波文庫)を買って戻る。 定時の 18 時より 15 分ほど早く退社してやった(小市民)。

帰宅して、春雨と野菜のサラダとピノ・グリで一服。 しばらくして、秋刀魚を焼く。大根おろしと、ポン酢。 秋刀魚、うまい! 食後に、小さなモンブラン・ケーキと珈琲。 秋だなあ。 一つモンブランを食べて、天下の秋を知る……。